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理由で解く 柔道整復師

大腿四頭筋が収縮すると、膝蓋腱を介して脛骨が前方へ引き出される剪断力が生じ、再建した前十字靱帯(ACL)に伸張ストレスがかかる。下腿近位に当てたゴムバンドは、この脛骨の前方移動を抑える役割を担う。正しいのは3である。
ACLは脛骨が大腿骨に対して前方へずれるのを止める靱帯である。膝を伸ばす運動(オープンキネティックチェーンでの膝伸展)では、とくに伸展終末域に近づくほど大腿四頭筋の張力が脛骨を前方へ引く成分として働き、再建靱帯(グラフト)に負担が集中する。術後8週はグラフトが母床に生着していく途中の時期で、筋力回復は進めたいが靱帯への過度な伸張は避けたい。そこで下腿近位に外部から後方向きの力を加えておくと、大腿四頭筋が生む前方剪断力が打ち消され、グラフトを保護しながら等張性の筋力トレーニングを行える。同じ理屈で、ハムストリングスの共同収縮や、荷重下で行う運動(クローズドキネティックチェーン)も脛骨の前方移動を抑える方向に働く。運動の負荷や範囲は術者の指示とプロトコルに従い、疼痛・腫脹・不安定感が出た場合は運動を中断して主治医に報告するよう指導する。
| 条件 | 脛骨に働く力の向き | 再建靱帯への影響 |
|---|---|---|
| 大腿四頭筋の収縮(膝伸展) | 前方へ引き出す | ACL再建例では負担が増える |
| ハムストリングスの収縮 | 後方へ引く | ACL再建例では保護的に働く |
| 下腿近位への後方向きの外力(ゴムバンド) | 前方移動を打ち消す | ACL再建例で保護的に働く |
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