学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §22 各論(軟部組織損傷) 上肢 / QJ31P099
理由で解く 柔道整復師
肘部管症候群では肘を深く曲げて保持すると尺骨神経が圧迫され、小指側のしびれが誘発される(肘屈曲テスト)。ほかの3組は神経と検査の対応がずれている。
肘部管は上腕骨内側上顆の後方にあり、尺骨神経が通る。肘を屈曲すると管の容積が減りオズボーン靱帯が緊張して神経が圧迫されるため、最大屈曲位を1〜3分保持して小指・環指尺側のしびれが出るかをみるのが肘屈曲テストである。誘発テストは「その神経が最も圧迫・伸張される肢位をつくる」という共通の理屈で組み立てられているので、部位の解剖と結びつけて覚えれば混同しない。組合せ問題では〈どの神経か→どこで絞扼されるか→その部位を狭めるのはどの肢位か〉の順に確かめるとよい。尺骨神経なら肘部管と肘屈曲、正中神経なら手根管と手関節屈曲(ファレンテスト)、神経根なら椎間孔と頸椎の伸展・側屈(スパーリングテスト)というように、絞扼部位が決まれば検査も一対一で決まる。
| 検査・徴候 | 対応する障害 | 陽性所見 |
|---|---|---|
| 肘屈曲テスト | 肘部管症候群(尺骨神経) | 小指・環指尺側のしびれ誘発 |
| ファレンテスト | 手根管症候群(正中神経) | 母指〜環指橈側のしびれ誘発 |
| フローマン徴候 | 尺骨神経麻痺 | 母指IP関節が屈曲して紙を挟む |
| ティアドロップサイン | 前骨間神経麻痺 | 母指と示指の輪が涙滴型になる |
| スパーリングテスト | 頸椎症性神経根症 | 上肢への放散痛の誘発 |
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