学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §17 各論(骨折) 下肢 / QJ31P090
理由で解く 柔道整復師
下腿骨骨幹部骨折は脛骨の中・下1/3境界部に好発し、この部位は血行と軟部組織の被覆に乏しいため遷延治癒・偽関節をきたしやすい。また介達外力による斜骨折では、骨折線が前内下方から後外上方へ斜めに走る。正しいのは3と4である。
脛骨は前内側面が皮下に直接触れており、筋による被覆をほとんど持たない。栄養動脈は骨幹の中1/3後面から入って遠位へ向かうため、中・下1/3境界部で折れると遠位骨片への血行が乏しくなる。ここに開放骨折になりやすいという条件も重なり、癒合遅延・偽関節の危険が高い部位となる。受傷機転は、直達外力(前方からの打撃・轢過)なら脛骨と腓骨がほぼ同じ高さで折れる横骨折や粉砕骨折となり、介達外力(足部が固定された状態での捻転・屈曲)なら斜骨折・螺旋状骨折となって腓骨は脛骨より高位で折れることが多い。下腿では区画(コンパートメント)症候群の危険も高く、強い緊満感や安静時痛の増強、他動的な足趾伸展での激痛があれば固定を緩めて直ちに医療機関へ搬送する。
| 横骨折・粉砕骨折 | 斜骨折・螺旋状骨折 | |
|---|---|---|
| 外力 | 直達外力(前方からの打撃、轢過) | 介達外力(足部固定下の捻転・屈曲) |
| 脛骨と腓骨の骨折高位 | ほぼ同じ高さ | 腓骨が脛骨より高位のことが多い |
| 骨折線 | ほぼ横走 | 前内下方から後外上方へ斜走(螺旋状) |
| 転位 | 外力の方向に規定される | 遠位骨片が後方・外方へ転位し、前方凸変形をきたしうる |
| 合併・続発 | 開放骨折、軟部組織損傷 | 中・下1/3では遷延治癒・偽関節 |
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