学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §23 各論(軟部組織損傷) 下肢 / QJ31P089
理由で解く 柔道整復師
分裂膝蓋骨は骨化核の癒合不全で、外側広筋に引っ張られる上外側部が痛む。だから大腿四頭筋のストレッチで牽引ストレスを減らすことが治療の柱になる。
膝蓋骨は複数の骨化核から発達し、癒合せずに分離片が残ったものが分裂膝蓋骨である。Saupe分類では上外側型(Ⅲ型)が最も多く、外側広筋の走行と一致する。無症状のことも多いが、10〜15歳前後のスポーツをする男子で、外側広筋や膝蓋大腿靱帯が分離片を繰り返し牽引すると、線維性結合部に炎症が起きて痛みが出る(有痛性分裂膝蓋骨)。関節そのものの病気ではないため、痛みはジャンプ・ダッシュ・階段昇降など筋活動時に限られ、安静で軽くなるのが特徴である。対応は牽引ストレスを減らすことが原則で、大腿四頭筋ストレッチ、運動量の調整、必要なら一時的な運動休止を組み合わせる。
| 疾患 | 痛む部位 | 牽引する構造 | 好発年齢 |
|---|---|---|---|
| 有痛性分裂膝蓋骨 | 膝蓋骨上外側 | 外側広筋・膝蓋大腿靱帯 | 10〜15歳 |
| オスグッド病 | 脛骨粗面 | 膝蓋腱(脛骨粗面付着部) | 10〜15歳 |
| ジャンパー膝 | 膝蓋骨下極 | 膝蓋腱(膝蓋骨付着部) | 中学生〜成人 |
| シンディング・ラーセン・ヨハンソン病 | 膝蓋骨下極 | 膝蓋腱(成長期の骨端) | 10〜13歳 |
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