学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §17 各論(骨折) 下肢 / QJ31P088
理由で解く 柔道整復師
血尿は「折れた骨のすぐ隣に尿路があるか」で決まる。骨盤前方にあって膀胱・尿道と接する恥骨の骨折で最も生じやすい。
膀胱と尿道(男性では膜様部尿道)は恥骨結合のすぐ後方から下方に位置し、恥骨上枝・下枝に密着している。恥骨が折れると骨片や剪断力が直接これらを傷つけ、血尿・尿道出血・排尿困難として現れる。とくに恥骨上下枝が両側で折れる型や恥骨結合離開では尿路損傷の合併率が高い。恥骨骨折を疑ったら初回排尿の色調と排尿の可否を必ず確認し、血尿がある・尿が出ないときは自分で導尿を試みず、速やかに医療機関へ紹介する。骨盤骨折は後腹膜への大量出血からショックに至ることもあるため、バイタルサインの確認も併せて行う。
| 骨折部位 | 近接する構造 | 特徴的な合併症・症状 |
|---|---|---|
| 恥骨 | 膀胱・尿道 | 血尿、尿道出血、排尿困難 |
| 坐骨 | 坐骨神経、骨盤底 | 坐骨神経症状、坐位時痛 |
| 仙骨 | 仙骨神経(S2〜S4) | 膀胱直腸障害、会陰部の感覚障害 |
| 尾骨 | 直腸 | 坐位時痛、排便時痛 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。