学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §16 各論(骨折) 上肢 / QJ31P072
理由で解く 柔道整復師
受理された正答は1の上腕骨外顆骨折の回転転位。関節内骨折であるうえに骨片が回転してしまうため、そのまま経過すると骨癒合が得られにくい。
上腕骨外顆骨折は小児の肘に起こる代表的な骨折で、骨折線が関節面に達する関節内骨折である。外顆骨片には外側上顆から起こる前腕伸筋群が付着しており、その牽引で骨片が引き出されながら回転する。関節内では骨折面が関節液に洗われて骨折血腫がとどまらないため治癒環境として不利で、回転したまま固定すると骨癒合不全(偽関節)を残しやすい。癒合しないまま経過すると外反肘となり、年余を経て遅発性尺骨神経麻痺を招く。だからこそ回転転位を残さないことが要点で、転位があれば手術も含めた治療選択ができる医療機関へつなぐ。他の3つは骨幹部や骨膜の厚い部位の骨折で、小児では旺盛な仮骨形成と骨膜の支持が働き、癒合そのものは得られやすい。
| 骨折 | 癒合の得やすさ | 理由 |
|---|---|---|
| 上腕骨外顆骨折(回転転位) | 得にくい | 関節内骨折+伸筋群の牽引による回転 |
| 橈骨頸部骨折(屈曲転位) | 得やすい | 関節外、骨膜が保たれ自家矯正も働く |
| 大腿骨骨幹部骨折(捻転転位) | 得やすい | 血行豊富・厚い骨膜。ただし回旋は矯正されにくい |
| 腓骨骨幹部骨折(側方転位) | 得やすい | 荷重を担わず、脛骨が支柱となる |
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