学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §16 各論(骨折) 上肢 / QJ31P071
理由で解く 柔道整復師
舟状骨骨折と有鈎骨鈎骨折の2つ。いずれも受傷時の症状が軽く、しかも通常のエックス線では骨折線が写りにくいため、後になって「治らない手の痛み」として陳旧例で見つかる。
陳旧性骨折として発見されやすい骨折には共通点が2つある。ひとつは患者本人が捻挫や打撲と思って受診が遅れること、もうひとつは通常の撮影方向では骨が重なって骨折線が読めないこと。舟状骨は遠位(背側稜)から近位へ逆行性に血流が入るため、骨折が見逃されて固定されないまま経過すると近位骨片が阻血性壊死に陥り偽関節となる。有鈎骨鈎はグリップが当たる手掌尺側にあり、正面像では手根骨に重なって描出されない。どちらも放置すると偽関節や腱断裂、神経障害につながるので、圧痛部位が骨に一致するなら、写らなくても骨折として固定したうえで追加撮影やCTができる医療機関へつなぐ。
| 骨折 | 陳旧化しやすさ | 理由 |
|---|---|---|
| 舟状骨骨折 | 高い | 捻挫と誤られやすく、初回エックス線で写らないことがある |
| 有鈎骨鈎骨折 | 高い | 症状が軽く、通常撮影では鈎が重なって描出されない |
| スミス骨折 | 低い | 掌側凸の変形と強い疼痛で受傷直後に受診される |
| 第5中手骨頸部骨折 | 低い | ナックルの消失という分かりやすい変形が出る |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。