学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §6 総論 骨折 / QJ31P069

理由で解く 柔道整復師

QJ31P069 柔道整復理論

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午後 問69
問題
骨折型を受傷外力の小さい順から並べると正しいのはどれか。
選択肢
1 横骨折斜骨折-螺旋骨折
2 斜骨折-螺旋骨折-横骨折
3 螺旋骨折-横骨折-一斜骨折
4 横骨折-螺旋骨折ーー斜骨折
解答
正解3(螺旋骨折-横骨折-一斜骨折) または 4(横骨折-螺旋骨折ーー斜骨折) 〈複数正答:いずれも正解〉
解説

※本問は複数正答(厚生労働省が複数の選択肢を正解と認定)。選択肢 3/4 のいずれを選んでも正解。

この設問は「3又は4」の複数正解措置がとられた。選択肢3と選択肢4のどちらを選んでも正解として扱われている。

骨折型は、加わった外力の性質と大きさをそのまま映す。ねじれ(捻転力)で生じる螺旋骨折は骨折線が長くらせんを描き、比較的小さなエネルギーでも成立する。剪断や圧迫に屈曲が加わって生じる斜骨折はその中間で、曲げ(屈曲力)や直達打撃で骨の断面を一気に断ち切る横骨折にはより大きな力が要る。さらにエネルギーが増すと粉砕骨折・分節骨折へ進む。すなわち原則は「螺旋 < 斜 < 横」である。本問は「受傷外力の小さい順」を問うたが、選択肢に示された並びはいずれもこの原則と完全には一致せず、複数の選択肢が正解と考えられるとして、3又は4の複数正解措置がとられた。得点源として狙う問ではないので、順位の丸暗記ではなく「螺旋=ねじれで低エネルギー」「粉砕=高エネルギー」という両端の対応で押さえておく。

✓ 3. 正しい(複数正解の一つ)
螺旋骨折-横骨折-一斜骨折
措置により正解として扱われた。3と4のいずれを選んでも得点となる。
✓ 4. 正しい(複数正解の一つ)
横骨折-螺旋骨折ーー 斜骨折
措置により正解として扱われた。3と4のいずれを選んでも得点となる。
✗ 1. 誤り
横骨折斜骨折-螺旋骨折
受理された解答に含まれない。
✗ 2. 誤り
斜骨折-螺旋骨折-横骨折
受理された解答に含まれない。
ポイント
  • 本問は複数正解措置(3又は4)。措置の理由は「複数の選択肢が正解と考えられるため」。
  • 医学的な原則は 螺旋 < 斜 < 横。本問の選択肢の並びはいずれもこの原則と完全には一致しないため、複数正解措置となった。
  • 外力の性質と骨折型の対応=捻転力→螺旋骨折、屈曲力→横骨折(+第3骨片)、圧迫力→圧迫骨折、剪断力→斜骨折。
  • エネルギーが大きいほど骨折線は複雑になり、粉砕骨折・分節骨折・開放骨折へ進む。
  • 螺旋骨折は骨折線が長く接触面積が大きいので、整復位が保てれば癒合条件は良い。ただし回旋転位を残しやすい。
  • 並べ替えで迷ったら、まず「螺旋=低エネルギー」「粉砕=高エネルギー」の両端を決め、残りを埋める。
比較表
外力生じる骨折型エネルギーの目安
捻転(ねじれ)螺旋骨折比較的小さい
剪断・圧迫+屈曲斜骨折中等度
屈曲・直達打撃横骨折大きい
強い直達・高速衝突粉砕骨折・分節骨折きわめて大きい
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