学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §3 診察各論 視診 / QJ31P026
理由で解く 柔道整復師
マン・ウェルニッケ(Wernicke-Mann)姿勢は片麻痺に特有の肢位で、脳卒中後の代表的な後遺症です。原因は脳血管障害になります。
一側の錐体路(上位運動ニューロン)が障害されると、麻痺側では上肢は屈筋群、下肢は伸筋群の痙縮が優位になります。その結果、上肢は肩内転・肘屈曲・前腕回内・手指屈曲、下肢は股関節と膝関節の伸展、足関節底屈・内反という決まった形に固定されます。「上は曲がり、下は伸びる」と覚えると迷いません。伸びた下肢は振り出すときに床につかえるため、外側へ半円を描くように回して出す分回し歩行(ぶん回し歩行)となります。この痙縮パターンを作る一側性の錐体路障害として最も多いのが、脳梗塞・脳出血などの脳血管障害です。
| マン・ウェルニッケ姿勢 | パーキンソン病の姿勢 | |
|---|---|---|
| 障害部位 | 一側の錐体路(上位運動ニューロン) | 黒質—線条体のドパミン系 |
| 左右差 | あり(片側) | 乏しい(両側性) |
| 上肢 | 屈曲・前腕回内 | 肘軽度屈曲、前傾 |
| 下肢 | 伸展・足底屈内反 | 膝軽度屈曲 |
| 筋緊張 | 痙縮(折りたたみナイフ現象) | 筋強剛(歯車・鉛管様) |
| 歩行 | 分回し歩行 | 小刻み歩行・すくみ足・突進現象 |
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