学習トップ理由で解く 柔道整復師衛生学・公衆衛生学 ▸ §1 健康の保持増進と疾病予防 / QJ31P004

理由で解く 柔道整復師

QJ31P004 衛生学・公衆衛生学

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午後 問4
問題
国民の健康づくりのための食生活指針において目標とされる 1日の野菜摂取量はどれか。
選択肢
1 150g以上
2 250g以上
3 350g以上
4 450g以上
解答
正解3(350g以上)
解説

答えは350g以上です。国の健康づくり施策が掲げる成人1日あたりの野菜摂取目標で、そのうち緑黄色野菜120g以上が目安とされています。

この350gという数字は、カリウム・食物繊維・抗酸化ビタミンといった生活習慣病の予防に必要な栄養素を食事から確保するために必要な量として算出されたもので、高血圧・脳卒中・がんの予防を意図しています。出題された第31回(2023年・令和5年)の時点では健康日本21(第二次)が運用されており、野菜摂取量の平均値の目標として350gが掲げられていました。ただし実際の国民健康・栄養調査における成人の平均摂取量は280g前後にとどまり、目標には届いていません。果物は1日200gが目安なので、「野菜350g+果物200g」とセットで覚えると混同を防げます。実践面では、小鉢1皿の野菜がおよそ70gなので「1日5皿」と置き換えると、指導の場面でそのまま使えます。

✓ 3. 正しい
350g以上
健康づくりのための目標値として示されている数値です。うち緑黄色野菜120g以上、残りをその他の野菜で、という内訳まで押さえておくと応用が利きます。
✗ 1. 誤り
150g以上
目標の半分以下で、実際の平均摂取量(280g前後)よりもさらに低い水準です。目標値として設定されている数値ではありません。
✗ 2. 誤り
250g以上
現状の平均摂取量に近い値ですが、目標は現状より高いところに置かれるものです。掲げられている数値ではありません。
✗ 4. 誤り
450g以上
350gを上回る値で、目標として示されているものではありません。野菜350g、緑黄色野菜120g、果物200gという複数の数字を足し合わせてしまうと450前後の値が出てきやすいので、それぞれ別の項目の目標であることを整理しておきましょう。
ポイント
  • 野菜は1日350g以上(うち緑黄色野菜120g以上)、果物は1日200gが目安
  • 350gの根拠は、カリウム・食物繊維・抗酸化ビタミンを充足させる必要量。高血圧・脳卒中・がんの予防がねらい
  • 実際の平均摂取量は280g前後で目標未達。20〜30歳代で低い傾向
  • 小鉢1皿=約70g。「1日5皿」と言い換えると生活指導に落とし込みやすい
  • 食塩は男性7.5g/女性6.5g未満(日本人の食事摂取基準〈2020年版〉の目標量。健康日本21が掲げる集団の目標値とは出典の異なる別系統の数字で、そちらは第二次で1日8g、第三次〈2024年度〜〉で1日7g)。数値目標は「どの基準の数字か」をセットで覚える
比較表
項目目標・目安(出典)ねらい
野菜1日350g以上(健康日本21。出題時の第二次・現行の第三次とも350g)カリウム・食物繊維・ビタミンの確保
うち緑黄色野菜1日120g以上カロテン・ビタミン類の確保
果物1日200g程度(第三次では200g以上の者の割合を目標化)ビタミンC・カリウム・食物繊維
食塩1日7g(健康日本21・第三次/出題時の第二次は8g)
※個人の目標量は食事摂取基準で男性7.5g・女性6.5g未満と別に定められている
高血圧・脳卒中・胃がんの予防
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