学習トップ理由で解く 柔道整復師生理学 ▸ §4 呼吸 / QJ31A099

理由で解く 柔道整復師

QJ31A099 生理学

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午前 問99
問題
予備呼気量と残気量との和で示される肺気量はどれか。
選択肢
1 肺活量
2 死腔量
3 肺胞換気量
4 機能的残気量
解答
正解4(機能的残気量)
解説

予備呼気量と残気量の和は機能的残気量である。安静に息を吐き終えたとき、肺の中に残っている空気の量にあたる。

肺気量は、一回換気量・予備吸気量・予備呼気量・残気量という4つの基本容積に分けられ、これらを組み合わせたものが各分画である。普通に息を吐き終えた位置(安静呼気位)から、さらに努力して吐き出せる量が予備呼気量、それでも吐き出せずに肺に残る量が残気量なので、この2つを足せば安静呼気位で肺の中にある量、すなわち機能的残気量になる。成人でおよそ2.3L前後あり、呼吸が一時的に止まっている間もガス交換を続けられる予備の空気として働く。肺活量には残気量が含まれない点と混同しないよう、図を描いて確認しておくとよい。

✓ 4. 正しい
機能的残気量
機能的残気量=予備呼気量+残気量。安静呼気位で肺に残っている空気の量を指し、呼息と吸息の間でも肺胞内のガス組成を大きく変動させない緩衝の役割を果たす。
✗ 1. 誤り
肺活量
肺活量=予備吸気量+一回換気量+予備呼気量。最大に吸い込んでから最大に吐き出せる量で、残気量は含まない。
✗ 2. 誤り
死腔量
鼻腔から終末細気管支までの、ガス交換に関与しない気道の容積で、成人で約150 mLである。基本容積の足し算で表される分画ではない。
✗ 3. 誤り
肺胞換気量
(一回換気量-死腔量)×呼吸数で表される、1分あたりの有効な換気量である。容量ではなく単位時間あたりの量なので、そもそも次元が異なる。
ポイント
  • 機能的残気量=予備呼気量+残気量。安静呼気位で肺に残る量。
  • 肺活量=予備吸気量+一回換気量+予備呼気量(残気量は含まない)。
  • 全肺気量=肺活量+残気量。
  • 残気量は普通に吐いても出せないため肺活量計では測れず、ガス希釈法などで求める。
  • 肺胞換気量=(一回換気量-死腔量)×呼吸数。容量ではなく1分あたりの量。
比較表
分画内訳成人のおよその値
一回換気量安静時に1回で出入りする量約500 mL
予備呼気量安静呼気位からさらに吐ける量約1.1 L
残気量最大に吐いても残る量約1.2 L
機能的残気量予備呼気量+残気量約2.3 L
肺活量予備吸気量+一回換気量+予備呼気量約3.5〜4.5 L
全肺気量肺活量+残気量約5 L
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。