学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §4 呼吸 / QJ31A100
理由で解く 柔道整復師
pHが上がる(アルカリ性に傾く)とヘモグロビンの酸素親和性が高まり、酸素解離曲線は左方へ移動する。
酸素解離曲線は、横軸の酸素分圧に対する縦軸の酸素飽和度を表すS字状の曲線である。曲線が左に寄るのは酸素と結びつきやすい(放しにくい)状態で、その要因はpHの上昇、二酸化炭素分圧の低下、体温の低下、2,3-ジホスホグリセリン酸の減少である。逆にpHの低下と二酸化炭素分圧の上昇では曲線が右方へ移動し、組織へ酸素を放しやすくなる。この水素イオン(pH)と二酸化炭素によるヘモグロビンの酸素親和性の変化をボーア効果とよぶ。体温の上昇や2,3-ジホスホグリセリン酸の増加も同じく右方移動の要因だが、これらはボーア効果とは別の機序によるものなので、まとめて「ボーア効果」と呼ばないように注意する。運動中の筋は酸性で温かく二酸化炭素が多いので右へずれて酸素が届きやすくなり、肺では逆の条件で酸素を取り込みやすくなる、と生理的な意味とセットで理解すると、丸暗記に頼らずに判断できる。
| 要因 | 上昇・増加したとき | 低下・減少したとき |
|---|---|---|
| pH(ボーア効果) | 左方移動(酸素を放しにくい) | 右方移動(酸素を放しやすい) |
| 二酸化炭素分圧(ボーア効果) | 右方移動 | 左方移動 |
| 体温(ボーア効果とは別機序) | 右方移動 | 左方移動 |
| 2,3-ジホスホグリセリン酸(ボーア効果とは別機序) | 右方移動 | 左方移動 |
| 酸素分圧 | 曲線上の位置が動くだけで、曲線自体は移動しない | |
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