学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §2 血液 / QJ31A093
理由で解く 柔道整復師
好塩基球は細胞表面にIgEが結合する受容体をもち、抗原と反応するとヒスタミンなどを放出してI型アレルギーを引き起こします。正答は4。
免疫担当細胞は「どこで育つか」「何に分化するか」で整理すると混乱しません。リンパ球のうちB細胞は骨髄(bone marrow)で、T細胞は胸腺(thymus)で成熟します。頭文字で対応づけると取り違えにくくなります。抗体を作る形質細胞になるのはB細胞で、T細胞はヘルパーT細胞・細胞傷害性T細胞・制御性T細胞などへ分かれ、指令役や直接攻撃役を担います。単球系の細胞(マクロファージ・樹状細胞)は貪食と抗原提示を受けもち、それぞれ独立した役割をもつ細胞であって、一方が他方へ移り変わる関係ではありません。顆粒球のうち好塩基球は白血球全体の1%未満とごくわずかですが、高親和性IgE受容体をもち、組織中の肥満細胞(マスト細胞)とよく似た働きで即時型アレルギーの引き金を引きます。ただし好塩基球と肥満細胞は働きが似ているだけの別系統の細胞で、好塩基球は成熟した顆粒球として血中を循環し、組織へ出て肥満細胞に変わるわけではありません(肥満細胞は別の前駆細胞が組織へ移り、そこで成熟します)。
| 細胞 | 由来・成熟の場 | 主な働き | 分化の行き先 |
|---|---|---|---|
| B細胞 | 骨髄 | 抗体を介する液性免疫 | 形質細胞・記憶B細胞 |
| T細胞 | 胸腺 | 細胞性免疫・免疫の調節 | ヘルパー/細胞傷害性/制御性T細胞 |
| 樹状細胞 | 骨髄由来、末梢組織に分布 | 抗原提示(獲得免疫の起動) | 成熟樹状細胞 |
| マクロファージ | 単球が組織へ移動して変化 | 貪食・抗原提示・サイトカイン産生 | 組織固有のマクロファージ |
| 好塩基球 | 骨髄(顆粒球系) | IgEを介する即時型アレルギーの誘導(組織の肥満細胞と働きは似るが別系統の細胞) | 分化しない(成熟顆粒球として血中を循環) |
※好塩基球は成熟した顆粒球として血中を循環する細胞で、組織へ出て肥満細胞になるのではありません。肥満細胞は別の前駆細胞が組織へ移って成熟した細胞で、両者は「働きが似ているだけの別系統」と押さえてください。
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