学習トップ理由で解く 柔道整復師生理学 ▸ §1 総論 / QJ31A081

理由で解く 柔道整復師

QJ31A081 生理学

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午前 問81
問題
DNA で誤っているのはどれか。
選択肢
1 二重らせんを形成している。
2 塩基としてウラシルを含む。
3 ヌクレオチドから構成される。
4 タンパク質の合成に関与する。
解答
正解2(塩基としてウラシルを含む。)
解説

ウラシル(U)はRNAだけがもつ塩基で、DNAは同じ位置にチミン(T)を使う。したがって「塩基としてウラシルを含む」がDNAの説明として誤り。

DNAはデオキシリボース・リン酸・塩基からなるヌクレオチドが鎖状につながったもので、A-T、G-Cという相補的な塩基対をつくって2本の鎖が向かい合い、二重らせんを形成する。この塩基配列が遺伝情報そのものであり、mRNAへ転写され、リボソームで翻訳されてタンパク質が作られる(セントラルドグマ)。RNAでは糖がリボースに変わり、チミンの代わりにウラシルが使われる。「DNAの塩基は?」と問われたらA・T・G・Cの4つ、と即答できるようにしておくと、この形式の問題は確実に取れる。

✓ 2. これが正答(誤った記述)
塩基としてウラシルを含む。
ウラシルを含むのはRNAで、DNAが含む塩基はアデニン・チミン・グアニン・シトシンの4種類である。DNAとRNAで唯一入れ替わる塩基がチミンとウラシルなので、ここを対にして覚えるとよい。
✗ 1. 正しい記述=答えではない
二重らせんを形成している。
DNAは2本のヌクレオチド鎖が塩基対で結ばれ、右巻きのらせん構造をとる。A-Tは水素結合2本、G-Cは3本で結ばれる。
✗ 3. 正しい記述=答えではない
ヌクレオチドから構成される。
ヌクレオチドは塩基・五炭糖・リン酸の3つが結合した単位で、これが多数つながって核酸となる。DNAもRNAも共通してヌクレオチドが構成単位である。
✗ 4. 正しい記述=答えではない
タンパク質の合成に関与する。
DNAの塩基配列がmRNAに転写され、その配列に従ってアミノ酸が並べられてタンパク質になる。DNAは合成の場に直接出て行かないが、設計図としてタンパク質合成に関与している。
ポイント
  • DNAの塩基はA・T・G・Cの4種類。ウラシル(U)が出てきたらRNAの話と判断する。
  • ヌクレオチド=塩基+糖+リン酸。糖はDNAがデオキシリボース、RNAがリボース。
  • 塩基対はA-T(水素結合2本)とG-C(水素結合3本)。GC対のほうが結合が強い。
  • DNA→(転写)→mRNA→(翻訳)→タンパク質、という流れでDNAはタンパク質合成に関与する。
  • 「ウラシルを含む・1本鎖・リボース」はRNA側の特徴としてまとめて覚える。
比較表
DNARNA
デオキシリボースリボース
塩基A・T・G・CA・U・G・C
鎖の構造2本鎖(二重らせん)主に1本鎖
主な役割遺伝情報の保存情報の伝達・翻訳(mRNA・tRNA・rRNA)
主な存在場所核(ほかにミトコンドリア)核で合成され細胞質で働く
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