学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §1 総論 / QJ30A104
理由で解く 柔道整復師
加齢に伴う細胞の変化は「減る・落ちる・短くなる・止まる」で方向がそろう。ミトコンドリアは数も機能も低下するため、1が正しい。
老化した細胞では、エネルギー産生の場であるミトコンドリアの数が減り、残ったものも活性酸素(フリーラジカル)による酸化的損傷を受けて酸化的リン酸化の効率が落ちる。ATP産生量の低下は、筋力低下・易疲労性・基礎代謝量の低下といった高齢者の全身的な特徴の土台になっている。細胞膜ではコレステロール含量の増加や膜脂質の過酸化により流動性が低下し、受容体の働きや物質輸送も鈍くなる。染色体末端のテロメアは細胞分裂のたびに短縮し、一定の長さまで縮むと細胞は分裂を停止して細胞老化に入る(ヘイフリック限界)。テロメアを伸ばす酵素テロメラーゼは生殖細胞・幹細胞・がん細胞では活性が高いが、多くの体細胞では活性が低い。「上がる・増える・伸びる」と書かれた選択肢は加齢の方向と逆と気づけば、この種の問題は素早く処理できる。
| 項目 | 若い細胞 | 老化した細胞 |
|---|---|---|
| ミトコンドリア | 数が多く機能も高い | 数が減り、酸化損傷で機能低下 |
| 細胞膜の流動性 | 高い | 低い(膜が硬くなる) |
| テロメア | 長い | 短い(分裂ごとに短縮) |
| 細胞分裂 | 活発 | 停止・低下(細胞老化) |
| 活性酸素・老廃物 | 処理が追いつく | 蓄積する(リポフスチンなど) |
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