学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §1 総論 / QJ29A082
理由で解く 柔道整復師
細胞内液で最も濃度が高い陽イオンはカリウムイオン(K⁺)で、約150 mEq/Lにのぼります。細胞外液の主役がナトリウムイオン(Na⁺)であるのと、ちょうど裏返しの関係です。
この偏りをつくっているのが細胞膜のナトリウムポンプ(Na⁺-K⁺ ATPase)で、ATPを使ってNa⁺を3個外へ、K⁺を2個内へ運び続けています。その結果、K⁺は細胞内が高く細胞外が低い(約4〜5 mEq/L)、Na⁺は細胞外が高く細胞内が低い(約10〜15 mEq/L)という配置が保たれます。静止膜電位が内側マイナスになるのも、細胞膜が静止時にK⁺を通しやすく、K⁺が濃度勾配に従って外へ逃げようとするためです。つまり「細胞内はK⁺の部屋」と覚えておくと、膜電位・活動電位・高カリウム血症の心電図変化まで一本の線でつながります。
| イオン | 細胞内液の目安 | 細胞外液の目安 | 覚え方 |
|---|---|---|---|
| K⁺ | 約150 mEq/L | 約4〜5 mEq/L | 細胞内の王様 |
| Na⁺ | 約10〜15 mEq/L | 約145 mEq/L | 細胞外の王様 |
| Ca²⁺(遊離) | 約10⁻⁷ mol/L | 約5 mEq/L | 内は極低、外はその1万倍 |
| Mg²⁺(遊離) | K⁺よりかなり低い | 約2 mEq/L | 総量は内に多いが遊離は少ない |
| Cl⁻ | 低い | 約103 mEq/L | 細胞外の主要陰イオン |
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