学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §8 内分泌器系 / QJ31A069

理由で解く 柔道整復師

QJ31A069 解剖学

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午前 問69
問題
ホルモンを産生しないのはどれか。
選択肢
1 視床
2 視床下部
3 腎臓
4 副腎
解答
正解1(視床)
解説

この設問は「ホルモンを産生しないもの」を選ぶ形式です。答えは1の視床で、視床は感覚を大脳皮質へ中継する神経核の集まりであり、ホルモンは産生しません。

間脳のうちホルモンを産生するのは視床下部と、視床上部にある松果体(メラトニン)です。視床下部は各種の放出ホルモン・抑制ホルモン(GnRH、TRH、CRH、GHRHなど)をつくって下垂体前葉を制御し、バソプレシンとオキシトシンは視床下部の神経細胞で合成されて下垂体後葉から放出されます。これに対し視床は、外側膝状体・内側膝状体・腹側基底核群などの中継核からなり、視覚・聴覚・体性感覚などの情報を大脳皮質へ受け渡すのが役割で、内分泌の働きはもちません。この形式の設問は、残りの3つが「何を出すか」を具体的に言えるかどうかで消去していくのが確実です。

✓ 1. 産生しない(設問の答え)
視床
感覚情報を大脳皮質へ中継する神経核の集まりで、内分泌機能はありません。ホルモンを出すのは隣接する視床下部と、視床上部の松果体です。
✗ 2. 産生する(設問の条件に当てはまらない)
視床下部
GnRH・TRH・CRH・GHRHなどの放出ホルモンをつくり、さらにバソプレシンとオキシトシンも合成します。産生するので答えにはなりません。
✗ 3. 産生する(設問の条件に当てはまらない)
腎臓
赤血球産生を促すエリスロポエチンや、血圧調節に関わるレニンを産生し、ビタミンDを活性型に変えます。産生するので答えにはなりません。
✗ 4. 産生する(設問の条件に当てはまらない)
副腎
皮質からアルドステロン・コルチゾール・副腎アンドロゲン、髄質からアドレナリン・ノルアドレナリンを分泌します。産生するので答えにはなりません。
ポイント
  • 視床=感覚の中継核(外側膝状体・内側膝状体など)。ホルモンは産生しない。
  • 視床下部=放出/抑制ホルモン+バソプレシン・オキシトシンの合成部位。
  • 松果体(視床上部)=メラトニン。間脳のなかで視床だけが内分泌に関与しない。
  • 腎臓=エリスロポエチン、レニン、ビタミンDの活性化。内分泌器官としても働く。
  • 否定形の設問は、残り3つが「何を出すか」を言えるかで消去する。
比較表
器官産生するホルモンなど
視床なし(感覚の中継核)
視床下部GnRH・TRH・CRH・GHRHなどの放出ホルモン、バソプレシン、オキシトシン
松果体(視床上部)メラトニン
腎臓エリスロポエチン、レニン、活性型ビタミンD
副腎皮質:アルドステロン・コルチゾール・アンドロゲン/髄質:アドレナリン・ノルアドレナリン
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