学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §8 内分泌器系 / QJ31A070

理由で解く 柔道整復師

QJ31A070 解剖学

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午前 問70
問題
皮質と髄質からなるのはどれか。
選択肢
1 下垂体
2 甲状腺
3 上皮小体
4 副腎
解答
正解4(副腎)
解説

正解は4。副腎は外側の皮質と内側の髄質からなり、発生の由来も分泌するホルモンも異なる二重構造の器官です。

副腎皮質は中胚葉に由来し、外側から球状層(アルドステロン)・束状層(コルチゾール)・網状層(副腎アンドロゲン)の3層に分かれます。副腎髄質は神経堤に由来し、交感神経節細胞に相当するクロム親和性細胞が節前線維の直接支配を受けてアドレナリン・ノルアドレナリンを分泌します。同じ器官の中に、下垂体前葉の支配を受ける内分泌腺と、交感神経の一部が並んでいるわけです。他の選択肢はいずれも皮質・髄質という区分をもちません。皮質と髄質に分かれる器官としては、副腎のほかに腎臓・リンパ節・胸腺・卵巣・毛髪をまとめて整理しておくと、この形式の設問に強くなります。

✓ 4. 正しい
副腎
皮質(中胚葉由来、球状層・束状層・網状層)と髄質(神経堤由来、クロム親和性細胞)からなります。由来も分泌物も異なる二重構造です。
✗ 1. 誤り
下垂体
区分は前葉(腺性下垂体)・中間部・後葉(神経下垂体)で、皮質と髄質という分け方はしません。
✗ 2. 誤り
甲状腺
コロイドを蓄える濾胞と、その間の傍濾胞細胞(C細胞)からなる濾胞構造で、皮質・髄質の区別はありません。
✗ 3. 誤り
上皮小体
副甲状腺のことで、パラソルモンを分泌する主細胞と酸好性細胞からなります。こちらも皮質・髄質の区分はありません。
ポイント
  • 副腎=皮質(中胚葉由来)+髄質(神経堤由来)の二重構造。
  • 皮質は外から球状層=アルドステロン、束状層=コルチゾール、網状層=アンドロゲン。
  • 髄質は交感神経節細胞に相当し、節前線維の直接支配でアドレナリン・ノルアドレナリンを分泌。
  • 下垂体は前葉・中間部・後葉、甲状腺は濾胞、上皮小体は主細胞・酸好性細胞。いずれも皮質髄質の区分なし。
  • 皮質と髄質をもつ器官:副腎・腎臓・リンパ節・胸腺・卵巣・毛。まとめて覚える。
比較表
器官皮質と髄質の区分実際の構造区分
副腎あり皮質(中胚葉由来)/髄質(神経堤由来)
下垂体なし前葉・中間部・後葉
甲状腺なし濾胞上皮・傍濾胞細胞(C細胞)
上皮小体なし主細胞・酸好性細胞
参考(皮質髄質あり)あり腎臓・リンパ節・胸腺・卵巣・毛
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。