学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §7 生殖器系 / QJ31A068

理由で解く 柔道整復師

QJ31A068 解剖学

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午前 問68
問題
子宮の正常位はどれか。
選択肢
1 前傾前屈
2 前傾後屈
3 後傾前屈
4 後傾後屈
解答
正解1(前傾前屈)
解説

正解は1。子宮の正常位は前傾前屈で、全体が前へ傾き、かつ子宮体が子宮頸に対して前へ折れ曲がっています。

用語の混同を防ぐには「傾=全体の傾き」「屈=体と頸の折れ曲がり」と分けて理解します。前傾は腟軸に対して子宮の長軸が前方へ傾く状態で、およそ90度をなします。前屈は子宮頸に対して子宮体が前方へ屈曲する状態で、その角度はおよそ120〜170度です。この姿勢により子宮は膀胱の上に前へ倒れ込むように乗ります。膀胱が充満すると子宮は押し上げられ、直腸が充満すると前方へ押されるため、位置は内臓の状態で多少変わります。子宮後屈自体は必ずしも異常ではありませんが、癒着や子宮内膜症などで可動性を失って固定した後屈は所見として意味をもちます。

✓ 1. 正しい
前傾前屈
腟軸に対して子宮全体が前傾(約90度)し、子宮頸に対して子宮体が前屈する状態が正常位です。膀胱の上に前へ倒れ込むように位置します。
✗ 2. 誤り
前傾後屈
全体は前へ傾くものの、子宮体が後方へ折れ曲がる状態で、正常位ではありません。
✗ 3. 誤り
後傾前屈
子宮全体が後方へ傾いており、正常位の記述に当たりません。
✗ 4. 誤り
後傾後屈
いわゆる子宮後屈の典型で、正常位ではありません。
ポイント
  • 正常位=前傾前屈。
  • 傾(前傾・後傾)は腟軸に対する子宮全体の傾き。前傾は約90度。
  • 屈(前屈・後屈)は子宮頸に対する子宮体の曲がり。前屈は約120〜170度。
  • 子宮は膀胱の上に前へ倒れ込むように位置し、膀胱・直腸の充満で位置が変わる。
  • 「傾=全体、屈=体と頸」と分けて覚えると4通りの組合せで迷わない。
比較表
用語何と何の関係か正常
傾(前傾・後傾)腟軸に対する子宮全体の傾き前傾(約90度)
屈(前屈・後屈)子宮頸に対する子宮体の曲がり前屈(約120〜170度)
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