学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §16 肩鎖関節上方脱臼の固定 / QJ31A014

理由で解く 柔道整復師

QJ31A014 必修問題

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午前 問14
問題
肩鎖関節上方脱臼固定の際、患者に対する助手の位置はどれか。
選択肢
1 前方
2 後方
3 健側側方
4 患側側方
解答
正解2(後方)
解説

助手は患者の後方に位置し、鎖骨遠位端を下方へ押さえながら患側の肘を上方へ突き上げて整復位を保持する。

肩鎖関節上方脱臼の固定は、突出した鎖骨遠位端を下方へ押さえる力と、下がった肩甲骨・上肢を上方へ押し上げる力を同時に加えた状態のまま絆創膏を貼ることで完成する。この上下二方向の保持を続けながら絆創膏を巻くのは術者一人では難しいため、助手が患者の背後から両手を使って保持を担う。術者は患者の前方から胸郭・上腕へ絆創膏を回し、貼付操作に専念できる。固定が終わったら、階段状変形とピアノキー症状の消失、皮膚色や末梢循環、上肢のしびれの有無を確認し、後日ずれが生じていないか再確認する。

✓ 2. 正しい
後方
背後からなら、一方の手で鎖骨遠位端を下方へ圧迫し、他方の手で患側の肘を上方へ突き上げるという二方向の保持を安定して行える。
✗ 1. 誤り
前方
前方は絆創膏を操作する術者の位置。助手が前方に入ると術者の動線と重なり、貼付操作を妨げる。
✗ 3. 誤り
健側側方
健側からでは患側の鎖骨遠位端と肘に同時に力を加えられず、整復位を保持できない。
✗ 4. 誤り
患側側方
患側の横からでは押し下げと突き上げの二方向を安定して加えにくく、絆創膏を胸郭に回す術者の操作範囲とも重なる。
ポイント
  • 整復位保持の要点は「鎖骨遠位端を下方へ」+「肘を上方へ突き上げ」の二方向。
  • この二方向を担うのが助手で、位置は患者の後方。
  • 術者は前方から絆創膏を操作する。
  • 鎖骨遠位部には綿花枕子を当て、圧を集中させつつ皮膚を保護する。
  • 固定後は変形の消失・末梢循環・しびれを確認し、後日再確認する。
比較表
役割位置行うこと
助手患者の後方鎖骨遠位端を下方へ圧迫し、患側肘を上方へ突き上げて整復位を保持
術者患者の前方枕子を当て、胸郭・上腕へ絆創膏を貼付
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