学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §16 肩鎖関節上方脱臼の固定 / QJ31A015

理由で解く 柔道整復師

QJ31A015 必修問題

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午前 問15
問題
肩鎖関節上方脱臼の固定で綿花枕子を当てる部位はどれか。
選択肢
1 鎖骨近位部
2 鎖骨骨幹部
3 鎖骨遠位部
4 肩峰部
解答
正解3(鎖骨遠位部)
解説

綿花枕子は、上方へ突出した鎖骨遠位部(肩鎖関節直上)に当て、その上から圧迫する。

肩鎖関節上方脱臼の整復位は、鎖骨遠位端を下方へ押さえる力と上肢を上方へ支える力が釣り合って保たれる。絆創膏や包帯の圧を突出部へ確実に伝えるとともに、骨の直上にかかる圧から皮膚を守るため、鎖骨遠位部に綿花枕子を当ててから固定を行う。枕子が大きすぎたり位置がずれたりすると圧が分散して整復位が緩み、逆に一点に強い圧が長時間かかると皮膚の発赤や潰瘍を生じる。固定後は皮膚の色調と疼痛を確認し、必要に応じて枕子の位置や厚みを調整して巻き直す。

✓ 3. 正しい
鎖骨遠位部
上方へ突出しているのがこの部位であり、ここへ枕子を当てて下方へ圧迫することで整復位が保たれる。
✗ 1. 誤り
鎖骨近位部
胸鎖関節側であり、本損傷で転位している部位ではない。ここを圧迫しても整復位は保てない。
✗ 2. 誤り
鎖骨骨幹部
骨幹部を押しても遠位端の突出は戻らず、圧が分散するだけになる。
✗ 4. 誤り
肩峰部
肩峰は下方へ落ち込んでいる側であり、押し下げる対象ではなく上方へ支えるべき部位である。
ポイント
  • 枕子は鎖骨遠位部(突出部=肩鎖関節直上)に当てる。
  • 目的は圧の集中と皮膚の保護の両方。
  • 肩峰側は下がっている側で、上方へ支える対象。
  • 枕子の位置がずれると整復位が緩み、変形が再発する。
  • 固定後は皮膚の発赤・疼痛を確認し、必要なら厚みと位置を調整する。
比較表
部位この損傷での状態加えるべき力
鎖骨遠位部上方へ突出枕子を当てて下方へ圧迫
肩峰・上肢下方へ落ち込む肘を介して上方へ支える
鎖骨近位部・骨幹部転位していない圧迫の対象としない
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。