学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §15 肩鎖関節上方脱臼の診察および整復 / QJ31A013
理由で解く 柔道整復師
肩鎖関節上方脱臼では疼痛と支持性の低下により、肩関節の外転(挙上)運動が制限される。
肩鎖関節上方脱臼は、肩の外側を強打して肩甲骨と上肢が下方へ押し下げられ、肩鎖靱帯・烏口鎖骨靱帯が損傷することで生じる。鎖骨側が上がるのではなく肩峰側が下がるため、結果として鎖骨遠位端が相対的に上方へ突出し、階段状変形としてみえる。突出部を押し下げると戻り、手を離すと再び突出するピアノキー症状(弾発性)は完全脱臼で陽性となる。損傷の程度により、捻挫(変形なし)、不全脱臼(軽度の変形)、完全脱臼(明瞭な変形とピアノキー症状陽性)に分けられ、いずれも疼痛のため外転・挙上が制限される。
| 程度 | 靱帯損傷 | 変形 | ピアノキー症状 |
|---|---|---|---|
| 捻挫(第1度) | 肩鎖靱帯の部分損傷 | なし | 陰性 |
| 不全脱臼(第2度) | 肩鎖靱帯断裂+烏口鎖骨靱帯の部分損傷 | 軽度の階段状変形 | 陰性〜不明瞭 |
| 完全脱臼(第3度) | 肩鎖靱帯・烏口鎖骨靱帯とも断裂 | 明瞭な階段状変形 | 陽性 |
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