学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §13 第5中手骨頸部骨折の固定 / QJ31A011
理由で解く 柔道整復師
第5中手骨頸部骨折の固定では、DIP関節は軽度屈曲位に置く。手関節は軽度背屈位が原則で、屈曲位ではない。
手の固定は「拘縮を残さない肢位で保持する」ことが原則で、手関節は軽度背屈、MP関節は屈曲、PIP・DIP関節は軽度屈曲位に置く。MP関節を屈曲位に置くのは側副靱帯が伸張された状態で固定して短縮拘縮を防ぐためであり、IP関節を軽度屈曲にとどめるのは掌側板の拘縮を避けるためである。第5中手骨頸部骨折(いわゆるボクサー骨折)では遠位骨片である骨頭が掌側へ傾き、屈曲変形の頂点にあたる骨折部が背側へ突出する(背側凸)ため、握りこぶしをつくったときのナックル(中手骨頭の膨隆)が陥凹して消失する。整復ではMP関節を屈曲させて基節骨を介し骨頭を押し上げる操作を用いるが、固定はその最大屈曲位をそのまま保つのではなく、各関節を上記の安全な角度に収める。固定後は手指の色・しびれ・爪床の色調を確認し、腫脹が強ければ包帯を調整する。
| 関節 | 固定肢位 | 理由 |
|---|---|---|
| 手関節 | 軽度背屈位 | 腱のバランスを保ち握力低下を防ぐ |
| MP関節 | 屈曲位 | 側副靱帯を伸張させ短縮拘縮を防ぐ |
| PIP関節 | 軽度屈曲位 | 掌側板の拘縮(伸展制限)を避ける |
| DIP関節 | 軽度屈曲位 | 安静肢位に一致し拘縮を残しにくい |
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