学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §12 コーレス(Colles)骨折の固定 / QJ31A010

理由で解く 柔道整復師

QJ31A010 必修問題

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午前 問10
問題
コーレス (Colles)骨折の手関節固定肢位はどれか。
選択肢
1 軽度伸展・軽度橈屈位
2 軽度伸展・軽度尺屈位
3 軽度屈曲・軽度橈屈位
4 軽度屈曲・軽度尺屈位
解答
正解4(軽度屈曲・軽度尺屈位)
解説

Colles骨折の固定肢位は、手関節軽度屈曲(掌屈)・軽度尺屈位。転位方向と反対に保持するのが原則。

Colles骨折は手関節伸展位で手をついて受傷し、遠位骨片が背側・橈側へ転位して短縮する。整復位を保つには転位と反対方向、すなわち手関節を軽度掌屈・軽度尺屈、前腕回内位に置く。ただし強い掌屈・尺屈位(いわゆるCotton-Loder肢位)で固定すると手根管内圧が高まり、正中神経障害や手指の拘縮を招くため、あくまで「軽度」にとどめることが重要である。固定中は手指の自動運動を続けさせ、しびれ・強い腫脹・疼痛の増強があれば速やかに固定状態を確認して調整する。

✓ 4. 正しい
軽度屈曲・軽度尺屈位
背側・橈側への再転位を防ぐ肢位。過度にならないよう軽度にとどめることで神経障害と拘縮を避ける。
✗ 1. 誤り
軽度伸展・軽度橈屈位
背側転位・橈側転位の両方を助長する肢位で、再転位を招く。
✗ 2. 誤り
軽度伸展・軽度尺屈位
尺屈は適するが、伸展位は背側転位を助長するため不適。
✗ 3. 誤り
軽度屈曲・軽度橈屈位
屈曲は適するが、橈屈位は橈側転位と短縮を助長するため不適。
ポイント
  • Colles骨折=遠位骨片が背側・橈側へ転位+短縮。
  • 固定肢位は転位と反対方向=軽度掌屈・軽度尺屈・前腕回内位。
  • 強い掌屈尺屈(Cotton-Loder肢位)は正中神経障害・拘縮を招くため避ける。
  • Smith骨折は掌側転位のため、逆に軽度背屈位で固定する。
  • 固定中は手指の自動運動を継続し、しびれ・腫脹を経過観察する。
比較表
項目Colles骨折Smith骨折
受傷肢位手関節伸展位で手をつく手関節屈曲位で手をつく
遠位骨片の転位背側・橈側+短縮掌側
外観フォーク状変形逆フォーク状(garden spade)変形
固定肢位軽度掌屈・軽度尺屈軽度背屈
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