学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §11 コーレス(Colles)骨折の診察および整復 / QJ31A009
理由で解く 柔道整復師
高齢者の橈骨遠位端骨折では、解剖学的整復を必須とするより、機能の回復を優先した方針をとる。
高齢者の橈骨遠位端骨折は骨粗鬆症を背景とする脆弱性骨折で、軽い転倒でも粉砕を伴いやすく、完全な解剖学的整復とその保持が難しい。整復位に固執して長期間強固に固定すると、手指や手関節の拘縮、腫脹の遷延、複合性局所疼痛症候群などを招き、かえって日常生活動作を損なう結果になりやすい。したがって、可能な範囲で良好な整復位を得たうえで固定期間を必要最小限とし、受傷直後から手指・肘・肩の自動運動を促すのが基本方針となる。あわせて、転倒の背景(視力・薬剤・住環境)や骨粗鬆症の評価を医科につなぐことが、次の骨折を防ぐ対応になる。
| 項目 | 若年者 | 高齢者 |
|---|---|---|
| 受傷外力 | 比較的強い外力 | 軽微な転倒でも受傷 |
| 骨質・粉砕 | 良好・粉砕は少なめ | 骨粗鬆症・粉砕を伴いやすい |
| 整復の目標 | 解剖学的整復を重視 | 機能回復を優先し可能な範囲で良好な整復 |
| 固定 | 整復位保持を優先 | 必要最小限とし拘縮を避ける |
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