学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ30P122
理由で解く 柔道整復師
足関節捻挫を繰り返した既往があり、背屈強制で足関節「前面」が痛む。脛骨前縁と距骨頸部に骨棘ができる衝突性外骨腫(前方インピンジメント)を考える。
足関節外側靱帯損傷を繰り返すと距骨の前方への微小な不安定性が残り、背屈するたびに距骨頸部と脛骨前縁が衝突するようになる。骨は繰り返す機械的ストレスに対して骨棘(外骨腫)を形成して応えるが、その骨棘がさらに衝突を強めるという悪循環に入る。これが衝突性外骨腫で、サッカー選手に多いことからフットボーラーズアンクルとも呼ばれる。キック動作やしゃがみ込みなど背屈が強制される場面で足関節前面が痛み、背屈可動域の制限や、関節前面に骨性の硬い膨隆を触れることもある。本症例は外側靱帯損傷の既往が数回あり、痛みの部位が前面、増悪因子が背屈強制と、条件が一致する。対応としては、まず外側靱帯の不安定性を評価し、腓骨筋群の強化とバランストレーニング(片脚立位など)で捻挫の再発そのものを減らすこと、背屈を制限するテーピングやヒールリフトで衝突を軽くすることを組み立てる。骨棘が大きく可動域制限が強い場合は画像評価につなぐ。
| 疾患 | 痛みの部位 | 誘発される肢位・動作 | 背景 |
|---|---|---|---|
| 衝突性外骨腫 | 足関節前面 | 背屈強制 | 反復する捻挫、キック動作 |
| 足関節三角骨障害 | 足関節後方 | 底屈強制 | バレエ、キック動作 |
| 足根洞症候群 | 外果前下方(足根洞) | 内返し、不整地歩行 | 捻挫後の遺残症状 |
| 腓骨筋腱脱臼 | 外果後方 | 背屈+外反 | 上腓骨筋支帯の損傷、弾発を触知 |
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