学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §22 各論(軟部組織損傷) 上肢 / QJ30P097
理由で解く 柔道整復師
腱鞘そのものの炎症(狭窄性腱鞘炎)に該当するのは弾発指です。正しいのは1です。
手指の疾患は、どの組織が壊れたのかで分類すると整理できます。腱鞘炎は腱を包む鞘の炎症・肥厚で腱の滑走が妨げられる病態、腱損傷は腱そのものの断裂、靱帯損傷は関節を支える靱帯の破綻、そして関節のロッキングは骨形態や関節包・掌側板による機械的な引っかかりです。弾発指(ばね指)は、手指屈筋腱が最も強い摩擦を受けるMP関節掌側のA1腱鞘(靱帯性腱鞘)部で腱と腱鞘が肥厚し、指を伸ばす際にばね現象(弾発現象)を生じるものです。中年女性、糖尿病、透析患者、手をよく使う職業で多くみられます。手指の狭窄性腱鞘炎としては、母指側の短母指伸筋腱・長母指外転筋腱が第1区画で絞扼されるドケルバン病も併せて覚えておきましょう。
| 疾患 | 障害される組織 | 分類 |
|---|---|---|
| 弾発指 | 屈筋腱とA1腱鞘 | 狭窄性腱鞘炎 |
| 槌指 | 終止腱/末節骨背側 | 腱断裂・裂離骨折 |
| スキーヤー母指 | 母指MP関節尺側側副靱帯 | 靱帯損傷 |
| ロッキングフィンガー | 掌側板・副靱帯と中手骨頭 | 関節の機械的ロッキング |
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