学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §8 疾患別各論 感染性疾患 / QJ30P060
理由で解く 柔道整復師
骨関節結核で最も多い部位は脊椎で、脊椎カリエス(ポット病)と呼ばれます。正解は2です。
結核菌は肺の初感染巣から血行性に散布され、血流が豊富で流速が遅い部位に定着しやすい性質があります。脊椎では椎体の海綿骨(とくに前方)に病巣ができ、椎間板を越えて隣接椎体へ広がり、椎体が破壊・圧潰して後彎変形(亀背)を生じます。生じた膿は熱感や発赤に乏しい冷膿瘍で、腸腰筋に沿って流れ落ち鼠径部に腫瘤として現れることがあります(流注膿瘍)。骨関節結核のうち脊椎が約半数を占め、次いで股関節、膝関節の順に多くなります。全身症状は微熱、盗汗、体重減少など緩徐で、化膿性の炎症に比べて経過が長いのが特徴です。
| 脊椎カリエス(結核性脊椎炎) | 化膿性脊椎炎 | |
|---|---|---|
| 起炎菌 | 結核菌 | 黄色ブドウ球菌など化膿菌 |
| 経過 | 緩徐(数か月単位) | 比較的急速(数日〜数週) |
| 全身症状 | 微熱、盗汗、体重減少 | 高熱、強い炎症反応 |
| 病巣の広がり | 椎体前方から始まり椎間板を越えて広がる | 椎間板と隣接終板が早期から破壊される |
| 特徴的所見 | 亀背、冷膿瘍・流注膿瘍、ポット麻痺 | 強い局所痛、傍脊椎膿瘍 |
| 好発部位 | 胸腰椎移行部 | 腰椎 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。