学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §8 疾患別各論 感染性疾患 / QJ29P063
理由で解く 柔道整復師
小児では血行感染が多いという2が正しい記述です。化膿性関節炎は関節軟骨が短期間で壊れるため、疑った時点で急いで医療機関へつなぐ疾患です。
細菌が関節内に達する経路には、穿刺・外傷・手術による直達感染、隣接する骨髄炎からの波及、そして血流に乗って運ばれる血行感染があります。小児では骨幹端の血管が終末的なループを作って血流が緩やかになるため細菌が定着しやすく、上気道炎や皮膚感染に伴う菌血症から血行性に関節炎を起こすことが多くなります。とくに乳幼児の股関節は骨幹端が関節包の内側にあるため、骨髄炎がそのまま関節炎へ広がります。起炎菌は黄色ブドウ球菌が最も多く、発赤・熱感・腫脹に加えて安静時にも続く強い痛み、自動・他動ともに著しい可動域制限、発熱と炎症反応の上昇がみられます。診断と治療の要は関節穿刺で、関節液の外観・細胞数・グラム染色・培養で確定し、そのまま洗浄・ドレナージにつなげます。抗菌薬の全身投与を併用し、軟骨破壊が進む前に処置することが予後を左右します。柔道整復師としては、施術を続けるのではなく速やかに整形外科へ紹介する判断が最も重要です。
| 比べる点 | 化膿性関節炎 | 結核性関節炎 | 変形性関節症 |
|---|---|---|---|
| 経過 | 急性(数日で悪化) | 慢性(数か月かけて進行) | 年単位でゆっくり |
| 疼痛の性質 | 安静時にも激痛、夜間痛 | 鈍い持続痛 | 動作開始時・荷重時の痛み |
| 全身症状 | 発熱、炎症反応の著明な上昇 | 微熱、体重減少 | なし |
| 初期対応 | 緊急。穿刺・培養→洗浄と抗菌薬 | 専門医で抗結核薬 | 運動療法・装具など保存療法 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。