学習トップ理由で解く 柔道整復師リハビリテーション医学 ▸ §5 リハビリテーションの治療 / QJ30P019

理由で解く 柔道整復師

QJ30P019 リハビリテーション医学

出典:第30回柔道整復師国家試験(2022)午後 問19
問題
車いすのバックサポートにおける腋窩からの高さで、適切なのはどれか。
選択肢
1 0〜5cm
2 5~10cm
3 10〜15cm
4 15~20cm
解答
正解2(5~10cm)
解説

車いすのバックサポート(背もたれ)の上端は、腋窩から5〜10 cm下が標準的な高さです。

背もたれが高すぎると肩甲帯と上肢の動きが制限され、ハンドリムを後方まで引いて漕ぐことができず駆動効率が落ちます。腋窩に当たれば圧迫による痛みや神経障害の心配も出ます。逆に低すぎると体幹の支持が足りず、姿勢が崩れて疲れやすくなります。その折り合いがつくのが腋窩の5〜10 cm下、およそ肩甲骨下角の高さです。ただしこれは自走する人を想定した標準で、体幹機能が低下している人や介助での移動が中心の人では、より高い背もたれやリクライニング・ティルト機能を選ぶなど、目的と身体機能に合わせて調整します。他の寸法もセットで押さえましょう。座幅=殿部幅+3〜5 cm、座奥行=殿部後端〜膝窩−5 cm、座面高=下腿長+5 cm(フットサポートと床の間に5 cm)、アームサポート高=座面から肘頭+2〜3 cmです。

✓ 2. 正しい
5~10cm
腋窩から5〜10 cm下が標準です。肩甲帯と上肢の動きを妨げずに駆動でき、同時に体幹を支えられる高さで、自走用車いすの基本設定として覚えます。
✗ 1. 誤り
0〜5cm
腋窩に近すぎます。背もたれ上端が腋窩付近を圧迫し、肩甲骨の動きと上肢の後方への振りを妨げるため、駆動が浅くなり効率が落ちます。
✗ 3. 誤り
10〜15cm
標準より低く、一般用の車いすでは体幹の支持が不足しやすい高さです(体幹機能が良好な人向けのスポーツ用などでは意図的に低くすることもありますが、標準設定ではありません)。
✗ 4. 誤り
15~20cm
さらに低く、背部の支持面がほとんど得られません。姿勢保持が難しくなり、長時間の座位では体幹が崩れて仙骨座りや疲労につながります。
ポイント
  • バックサポート上端=腋窩から5〜10 cm下(およそ肩甲骨下角の高さ)。
  • 高すぎ→肩甲帯・上肢の動きを妨げ駆動効率が下がる/低すぎ→体幹支持が不足し姿勢が崩れる。
  • 座幅=殿部幅+3〜5 cm、座奥行=殿部後端〜膝窩−5 cm。
  • 座面高=下腿長+5 cm(フットサポートと床の間に5 cmの余裕)、アームサポート高=座面から肘頭+2〜3 cm。
  • 体幹機能や介助の有無に応じて、高い背もたれ・リクライニング・ティルトを選ぶなど個別に調整する。
比較表
部位適合の目安
バックサポート高腋窩から5〜10 cm下
座幅殿部幅+3〜5 cm
座奥行殿部後端〜膝窩−5 cm
座面高下腿長+5 cm
アームサポート高座面から肘頭+2〜3 cm
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