学習トップ理由で解く 柔道整復師リハビリテーション医学 ▸ §2 リハビリテーション医学の対象 / QJ30P013

理由で解く 柔道整復師

QJ30P013 リハビリテーション医学

出典:第30回柔道整復師国家試験(2022)午後 問13
問題
WHO 国際生活機能分類(ICF)の4つの分野における第一レベル分類で環境因子の項目はどれか。
選択肢
1 家庭生活
2 対人関係
3 支援と関係
4 コミュニケーション
解答
正解3(支援と関係)
解説

ICF(国際生活機能分類)の環境因子は「その人を取り巻く外側の条件」を並べた章立てで、選択肢のうち「支援と関係」だけが環境因子の第1レベル(章)にあたります。

ICFの分類本体は、b(心身機能)・s(身体構造)・d(活動と参加)・e(環境因子)の4つの分野からなり、それぞれの分野の下に第1レベルの見出し(章)が置かれます。設問がいう「4つの分野における第一レベル分類」とは、この構成のことです。このうち環境因子(e)の章は、生産品と用具/自然環境と人間がもたらした環境変化/支援と関係/態度/サービス・制度・政策の5つです。ここでの「支援と関係」は、家族・友人・介護者・保健医療の専門職など、その人を支える人的な資源とその関係性を指します。一方「活動と参加」(d)の章には、学習と知識の応用/一般的な課題と要求/コミュニケーション/運動・移動/セルフケア/家庭生活/対人関係/主要な生活領域/コミュニティライフ・社会生活・市民生活の9つが並びます。迷ったときは「本人が“する”ことか、本人の“まわり”にあるものか」で振り分けると確実です。

✓ 3. 正しい
支援と関係
環境因子(e)の第1レベルに置かれた章です。家族・親族・友人・介助者・保健医療従事者など、本人を支える人的資源と、その人たちとの関係のあり方を扱います。本人の外側にある条件なので環境因子に分類されます。
✗ 1. 誤り
家庭生活
「活動と参加」(d)の章です。買い物・調理・掃除・家財の管理など、家庭内で本人が行う課題や役割を扱います。生活の場に関する言葉なので環境因子と誤りやすい代表格です。
✗ 2. 誤り
対人関係
「活動と参加」(d)の章です。他者と交流し関係を築き維持する行為そのものを指します。語感が「支援と関係」に近く最も紛らわしいので、対人関係=本人が行う行為、支援と関係=本人を支える側の資源と対にして覚えます。
✗ 4. 誤り
コミュニケーション
「活動と参加」(d)の章です。話す・聞く・読む・書く・機器や手段を用いて伝えるといった、本人の伝達行為を扱います。コミュニケーション機器そのものは環境因子(生産品と用具)側に入る、という対応も押さえておくと整理しやすくなります。
ポイント
  • ICFの概念モデルの構成要素:健康状態/心身機能・身体構造/活動/参加/環境因子/個人因子。
  • ICFの分類本体は4分野=b(心身機能)・s(身体構造)・d(活動と参加)・e(環境因子)。各分野の下に第1レベル(章)が置かれる。設問の「4つの分野」はこちらを指す。
  • 環境因子(e)の第1レベル(5章):生産品と用具、自然環境と人間がもたらした環境変化、支援と関係、態度、サービス・制度・政策。
  • 活動と参加(d)の第1レベル(9章):学習と知識の応用、一般的な課題と要求、コミュニケーション、運動・移動、セルフケア、家庭生活、対人関係、主要な生活領域、コミュニティライフ・社会生活・市民生活。
  • 見分け方は「本人が“する”こと」=活動と参加、「本人の“まわり”にあるもの」=環境因子。
  • 環境因子は促進因子にも阻害因子にもなる。同じ「階段」でも手すりの有無で評価が変わる。
比較表
第1レベルの項目属する分野(コード)中身のイメージ
支援と関係環境因子(e)家族・友人・介助者・専門職など、支える側の人的資源
対人関係活動と参加(d)本人が他者と交流し関係を結ぶ行為
家庭生活活動と参加(d)買い物・調理・掃除など家庭内の課題
コミュニケーション活動と参加(d)話す・聞く・書く・機器を用いて伝える行為
生産品と用具/態度/サービス・制度・政策環境因子(e)物・周囲の意識・社会制度
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