学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §6 歩行 / QJ30A113
理由で解く 柔道整復師
正常歩行で身体重心が最も高くなるのは、片脚支持となり膝が伸び切る立脚中期です。最も低くなるのは両脚支持期にあたります。
歩行中の身体重心(およそ第2仙椎のやや前方、身長の55%前後の高さ)は、上下方向・左右方向にそれぞれ約4〜5cmの正弦波を描いて移動します。上下動は1歩行周期(両脚で2歩)のあいだに2回の山と谷を作ります。山は立脚中期で、支持脚の足関節の真上に体幹が乗り、膝が最も伸展して下肢が実質的に最も長くなるため、重心は最高位に達します。谷は両脚支持期(踵接地から荷重応答期)で、両脚が前後に開いて三角形を作るぶん実効的な下肢長が短くなり、重心は最低位になります。この上下動をできるだけ小さく抑えるために、骨盤の回旋・骨盤の側方傾斜・立脚初期の膝屈曲・足関節と膝の連動といった機構(歩行の決定因子)が働き、エネルギー消費を節約しています。歩行分析では、この上下動が過大になっていないか(跛行や代償の有無)を立脚中期を基準に観察すると変化を捉えやすくなります。
| 歩行周期の相 | 支持の状態 | 重心の高さ |
|---|---|---|
| 踵接地・荷重応答期 | 両脚支持 | 最低 |
| 立脚中期 | 片脚支持 | 最高 |
| 踵離地(立脚後期) | 片脚支持 → 両脚支持へ | 下降中 |
| 足趾離地〜遊脚期 | 反対側の片脚支持 | 反対側の立脚中期で再び最高 |
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