学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §4 頭・頸部、四肢と体幹の運動(筋の作用および神経支配を含む) / QJ30A111
理由で解く 柔道整復師
この設問は「誤っているもの」を選ぶ問題です。以下では、縫工筋の作用として正しい選択肢に✗、設問の答え(作用に当てはまらないもの)に✓を付けています。縫工筋は股関節を屈曲・外転・外旋させ、膝関節を屈曲・内旋させる筋なので、股関節の作用に当てはまらない「内転」が答えになります。
縫工筋は上前腸骨棘(ASIS)から起こり、大腿前面を内下方へたすき掛けのように斜走して、脛骨粗面の内側(鵞足)に停止する人体で最も長い筋です。起始が股関節の運動軸より前方かつ外側にあるため、股関節では屈曲・外転・外旋に働きます。一方、停止が膝関節軸の後方かつ内側にあるため、膝では屈曲と、屈曲位での内旋に働きます。これらをすべて同時に取った肢位が「あぐら」で、まさに名前の由来である仕立て屋の座り方そのものです。走行を一度イメージできれば、5つの作用を丸暗記せずに引き出せます。支配は大腿神経で、股関節を屈曲・外旋しながら膝を曲げてもらうと収縮する腹(ふくらみ)を大腿前内側にたどることができます。
| 鵞足を作る筋 | 起始 | 股関節での作用 | 膝関節での作用 | 支配神経 |
|---|---|---|---|---|
| 縫工筋 | 上前腸骨棘 | 屈曲・外転・外旋 | 屈曲・内旋 | 大腿神経 |
| 薄筋 | 恥骨下枝 | 内転・屈曲 | 屈曲・内旋 | 閉鎖神経 |
| 半腱様筋 | 坐骨結節 | 伸展 | 屈曲・内旋 | 坐骨神経(脛骨神経部) |
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