学習トップ理由で解く 柔道整復師運動学 ▸ §4 頭・頸部、四肢と体幹の運動(筋の作用および神経支配を含む) / QJ30A110

理由で解く 柔道整復師

QJ30A110 運動学

出典:第30回柔道整復師国家試験(2022)午前 問110
問題
足の横アーチを構成するのはどれか。
選択肢
1 踵骨
2 距骨
3 末節骨
4 中足骨
解答
正解4(中足骨)
解説

足の横アーチを構成するのは中足骨(前方)と楔状骨・立方骨(後方)です。踵骨と距骨は縦アーチ側の骨、末節骨はアーチを構成しません。

足部には内側縦アーチ・外側縦アーチ・横アーチの3つがあり、立位で体重を分散し、接地の衝撃を吸収し、蹴り出しではてこの剛性を生むという3つの仕事をしています。横アーチは足を前後に輪切りにしたときに見える左右方向の丸みで、前方は第1〜第5中足骨頭のレベル、後方は楔状骨・立方骨のレベルにあります。中足骨頭部の横アーチが低下して前足部が横に広がった状態が開張足で、本来は第1と第5中足骨頭に分散するはずの荷重が第2・第3中足骨頭へ集中し、中足骨骨頭部痛や胼胝、外反母趾の下地になります。横アーチの支持には母趾内転筋横頭に加え、足底を斜めに走る長腓骨筋腱と後脛骨筋腱が吊り橋のように働きます。前足部の痛みを診たときは、横アーチの高さと開張の有無を確認し、足部内在筋のトレーニングや横アーチパッドの活用を提案するとよいでしょう。

✗ 1. 誤り
踵骨
内側縦アーチ・外側縦アーチいずれの後方支点にもなる骨です。縦アーチの構成要素であり、横アーチには関与しません。
✗ 2. 誤り
距骨
内側縦アーチの頂点付近に位置し、脛骨から受けた荷重を後方の踵骨と前方の足根骨へ振り分けます。こちらも縦アーチ側の骨です。
✗ 3. 誤り
末節骨
趾の先端の骨で、接地時のバランスや蹴り出しの補助には関わりますが、アーチそのものを構成する骨ではありません。
✓ 4. 正しい
中足骨
第1〜第5中足骨が横に並んで横アーチを構成します。中足骨頭部のアーチが低下したものが開張足で、外反母趾や中足骨骨頭部痛の背景になります。
ポイント
  • 横アーチ=中足骨(前方=中足骨頭レベル)+楔状骨・立方骨(後方)
  • 内側縦アーチ=踵骨・距骨・舟状骨・内側楔状骨・第1中足骨(頂点は距骨〜舟状骨)
  • 外側縦アーチ=踵骨・立方骨・第5中足骨
  • 横アーチの低下=開張足。第2・第3中足骨頭に荷重が集中し、外反母趾や中足骨骨頭部痛を招く
  • アーチの役割は荷重分散・衝撃吸収・蹴り出し時の剛性の3つ
比較表
アーチ構成する骨低下したときの状態
内側縦アーチ踵骨・距骨・舟状骨・内側楔状骨・第1中足骨扁平足
外側縦アーチ踵骨・立方骨・第5中足骨外側縦アーチの低下
横アーチ中足骨(前方)/楔状骨・立方骨(後方)開張足
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