学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §4 頭・頸部、四肢と体幹の運動(筋の作用および神経支配を含む) / QJ30A109
理由で解く 柔道整復師
大腿骨に対して脛骨が後ろへずれるのを止めるのは後十字靱帯(PCL)です。逆に脛骨の前方移動を止めるのが前十字靱帯(ACL)になります。
十字靱帯の名前は「脛骨側の付着部が前か後ろか」を表しています。後十字靱帯は脛骨顆間区の後方から起こり、前上内方へ走って大腿骨内側顆の外側面に停止します。この走行のため、脛骨が後方へ滑ろうとすると靱帯が張ってブレーキになるわけです。臨床評価は、膝屈曲90度で脛骨を後方へ押す後方引き出しテストと、背臥位で股・膝を屈曲させたとき脛骨粗面が落ち込むsag sign(後方落ち込み徴候)が基本になります。受傷機転としては、膝屈曲位で脛骨近位前面を強打するダッシュボード損傷が代表的です。前十字靱帯は逆に脛骨の前方移動・膝の過伸展・脛骨の過度の内旋を制動します。両者は制動方向が正反対なので、「脛骨がどちらへ逃げるのを止めるか」で必ずセットにして覚えてください。
| 靱帯 | 制動する動き | 主な徒手検査 |
|---|---|---|
| 前十字靱帯(ACL) | 脛骨の前方移動・過伸展・脛骨内旋 | 前方引き出しテスト、ラックマンテスト、Nテスト |
| 後十字靱帯(PCL) | 脛骨の後方移動 | 後方引き出しテスト、sag sign |
| 内側側副靱帯(MCL) | 外反ストレス・脛骨外旋 | 外反ストレステスト |
| 外側側副靱帯(LCL) | 内反ストレス | 内反ストレステスト |
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