学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §5 消化と吸収 / QJ30A102
理由で解く 柔道整復師

図は肝小葉の組織像で、肝細胞・類洞・小葉間胆管・肝動脈がラベルされている。左側の門脈域(グリソン鞘)に小葉間胆管・肝動脈と並んで描かれたAは門脈の枝である小葉間静脈、右側で類洞が扇状に集まって注ぎ込むBが中心静脈にあたる。小葉間静脈を流れるのは酸素の少ない静脈血だが、消化管で吸収された栄養素をたっぷり含んでいるので、正しいのは3。
肝小葉では、周辺の門脈域に小葉間静脈・小葉間動脈・小葉間胆管の三つ組がまとまって走り、ここから流れ出た門脈血と肝動脈血が肝細胞索のあいだの類洞で合流して、小葉の中心にある中心静脈へ向かう。つまり血液は「周辺(A)→ 類洞 → 中心(B)」の一方向に流れ、中心静脈からは小葉下静脈・肝静脈を経て下大静脈へ抜けていく。一方、肝細胞がつくる胆汁は肝細胞のあいだの毛細胆管を血流とは逆向き(中心 → 周辺)に流れ、門脈域の小葉間胆管に集まる。動脈血か静脈血かは「どの名前の血管を流れるか」ではなく「酸素をどれだけ含むか」で決まる。肝臓には入口が2本あり、肝動脈が酸素に富む動脈血を、門脈が消化管・脾臓を通過したあとの静脈血を運び込む。流量では門脈が肝血流の約7〜8割を占め、酸素の供給量では肝動脈と門脈がほぼ半分ずつ分担している。「Aは小葉に入る側、Bは小葉から出る側」という向きさえ押さえれば、4肢はまとめて片付く。
| 構造(図中の表示) | 血流・胆汁の向き | 動脈血/静脈血 | 肝血流に占める割合 | 主に運ぶもの |
|---|---|---|---|---|
| 小葉間動脈=肝動脈の枝(図中「肝動脈」) | 肝門 → 小葉間動脈 → 類洞 | 動脈血 | 約20〜30% | 酸素(肝への酸素供給の約半分を担う) |
| 小葉間静脈=門脈の枝(A) | 消化管・脾臓 → 門脈 → 小葉間静脈 → 類洞 | 静脈血 | 約70〜80% | 消化管で吸収された糖・アミノ酸・水溶性ビタミンなど |
| 類洞(図中「類洞」) | 小葉の周辺 → 中心(A側 → B側) | 動脈血と門脈血の混合 | — | 肝細胞との物質交換の場 |
| 中心静脈(B) | 類洞 → 中心静脈 → 小葉下静脈 → 肝静脈 → 下大静脈 → 右心房 | 静脈血 | 肝臓からの流出路 | アルブミン・凝固因子・グルコースなど肝細胞の産物 |
| 小葉間胆管(図中「小葉間胆管」) | 毛細胆管 → 小葉間胆管(血流と逆向き、中心 → 周辺) | —(血管ではない) | — | 胆汁 |
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