学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §9 内分泌 / QJ30A101
理由で解く 柔道整復師
食後は消化管から吸収されたブドウ糖で血糖が上がり、それに応じてインスリンが増える。逆に「血糖を上げるためのホルモン」であるグルカゴンは出番がなくなり、分泌が抑えられる。したがって食後60分に低下するのはグルカゴンである。
膵臓のランゲルハンス島では、B(β)細胞が血中ブドウ糖濃度の上昇そのものを刺激としてインスリンを分泌し、A(α)細胞は血糖が下がったときにグルカゴンを分泌する。この2つは同じ膵島から互いに逆向きに働くペアで、食後(吸収期)は「インスリン↑・グルカゴン↓」、空腹時・絶食時は「インスリン↓・グルカゴン↑」という組み合わせになる。インスリンは肝臓・骨格筋・脂肪組織にブドウ糖を取り込ませ、グリコーゲンや中性脂肪として蓄えさせる同化のホルモンであり、グルカゴンは肝臓のグリコーゲン分解と糖新生を進めて血糖を保つ異化のホルモンである。食後60分はちょうど吸収の最中で血糖がピークに近づく時期であり、血糖を上げる必要がないためグルカゴンは低く抑えられる。「食べたあと、体は何を蓄え、何をやめるか」で考えると迷わない。
| 血中の指標 | 食後60分(吸収期) | 空腹時・絶食期 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 血糖 | 上昇(ピーク付近) | 低下〜一定に維持 | 小腸からのブドウ糖吸収 |
| インスリン | 上昇 | 低下 | 高血糖+インクレチンが分泌刺激 |
| グルカゴン | 低下 | 上昇 | 血糖を上げる必要がない/必要がある |
| 遊離脂肪酸・ケトン体 | 低下 | 上昇 | インスリンが脂肪分解を抑える/抑えが外れる |
| 尿素窒素(BUN) | ほぼ不変〜やや上昇 | ほぼ不変 | タンパク質代謝と腎排泄で決まる |
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