学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §8 尿の生成と排泄 / QJ30A099
理由で解く 柔道整復師
バゾプレッシン(抗利尿ホルモン、ADH)は集合管の水透過性を高めて水を再吸収させます。したがって答えは 4 です。
バゾプレッシンは視床下部で作られ下垂体後葉から分泌され、血漿浸透圧の上昇や循環血漿量の減少が刺激になります。集合管の主細胞にある V2 受容体に結合すると細胞内 cAMP が増え、プロテインキナーゼ A が働いてアクアポリン 2 を含む小胞が管腔側の細胞膜に組み込まれます。これによって水が通れる道ができ、髄質の高い浸透圧に引かれて水が再吸収され、尿は濃縮されます。近位尿細管とヘンレのループ下行脚はもともとアクアポリン 1 によって水を通しますがバゾプレッシンの調節を受けず、上行脚は水を通さずに NaCl だけを再吸収して髄質の浸透圧勾配を作ります。分泌不足では尿崩症となって大量の低張尿が出るため、脱水を防ぐ水分補給と原因検索が必要になります。
| 部位 | 水の透過性 | ADH の調節 | 主な役割 |
|---|---|---|---|
| 近位尿細管 | 高い(アクアポリン 1) | 受けない | 濾液の約 2/3 を等張性に再吸収 |
| ヘンレ下行脚 | 高い | 受けない | 受動的な水の再吸収で管内を濃縮 |
| ヘンレ上行脚 | ほぼ通さない | 受けない | NaCl 再吸収、髄質高浸透圧の形成 |
| 集合管 | ADH 依存で変化(アクアポリン 2) | 受ける | 尿の最終濃縮 |
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