学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §7 生殖器系 / QJ30A066

理由で解く 柔道整復師

QJ30A066 解剖学

出典:第30回柔道整復師国家試験(2022)午前 問66
問題
射精管開口部位は尿道のどこか。
選択肢
1 壁内部
2 前立腺部
3 隔膜部
4 海綿体部
解答
正解2(前立腺部)
解説

左右の射精管は前立腺を貫き、尿道前立腺部の後壁にある精丘(精阜)に開口します。ここが尿路と生殖路の合流点です。

精管は膨大部で精嚢の排泄管と合流して射精管となり、前立腺の中を斜め下方に走って尿道に合流します。開口部は尿道前立腺部の後壁で正中に隆起した精丘の左右にあり、その中央には前立腺小室が開きます。前立腺自身の分泌管も、この前立腺部の粘膜に多数開口します。つまり、精子と付属腺の分泌液が初めて尿道に入るのが前立腺部であり、ここから先は尿と精液が同じ道を通ります。男性尿道はこの後、尿生殖隔膜を貫く隔膜部(随意筋である外尿道括約筋がある部位)を経て、陰茎の尿道海綿体を貫く海綿体部へ続きます。区分ごとに「何が開き、どの括約筋があるか」を並べて覚えると、カテーテル操作や排尿の生理の理解にもつながります。

✓ 2. 正しい
前立腺部
前立腺を貫く部分で、後壁の精丘に左右の射精管が開きます。男性尿道でもっとも広い部分であり、前立腺の分泌管もここへ開口します。
✗ 1. 誤り
壁内部
内尿道口に始まり膀胱壁を貫く短い部分で、平滑筋の内尿道括約筋に取り巻かれます。射精管はここには開きません。
✗ 3. 誤り
隔膜部
尿生殖隔膜を貫くもっとも短い部分で、横紋筋の外尿道括約筋があります。尿道球腺(カウパー腺)の本体はこの高さにありますが、導管は海綿体部に開きます。
✗ 4. 誤り
海綿体部
尿道海綿体の中を走る最長の部分で、尿道球腺の導管が開きます。射精管の開口部はここより手前の前立腺部です。
ポイント
  • 射精管は尿道前立腺部の精丘に開く。ここが尿路と生殖路の合流点。
  • 男性尿道の区分は、壁内部→前立腺部→隔膜部→海綿体部の順。
  • 内尿道括約筋は平滑筋で不随意、外尿道括約筋(隔膜部)は横紋筋で随意。
  • 尿道球腺は隔膜部の高さにあるが、導管は海綿体部へ開く。
  • 男性尿道の生理的狭窄は内尿道口・隔膜部・外尿道口の3か所。カテーテル挿入時に抵抗を感じる部位。
比較表
区分位置そこに開くもの・特徴
壁内部膀胱壁の中内尿道口、内尿道括約筋(平滑筋)
前立腺部前立腺の中射精管(精丘)、前立腺の分泌管
隔膜部尿生殖隔膜の中外尿道括約筋(横紋筋)。最短
海綿体部尿道海綿体の中尿道球腺の導管。最長
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