学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §7 生殖器系 / QJ30A067

理由で解く 柔道整復師

QJ30A067 解剖学

出典:第30回柔道整復師国家試験(2022)午前 問67
問題
精細管外に位置する細胞はどれか。
選択肢
1 間細胞
2 精祖細胞
3 精母細胞
4 セルトリ細胞
解答
正解1(間細胞)
解説

精細管の外、管と管の間の結合組織(間質)にあるのが間細胞(ライディッヒ細胞)で、テストステロンを分泌します。

精巣の実質は、精子をつくる精細管の束と、その間を埋める間質からできています。精細管の中では基底膜側から順に精祖細胞・精母細胞・精子細胞・精子が並び、これらを支えるセルトリ細胞が基底膜から内腔まで貫くように立っています。セルトリ細胞どうしの密着結合が血液精巣関門をつくり、成熟途中の細胞を免疫系から隔てるとともに、下垂体前葉のFSHを受けてアンドロゲン結合タンパクやインヒビンを産生します。一方、間質にある間細胞は黄体形成ホルモン(LH)の刺激を受けてテストステロンを分泌し、精子形成と男性化を支えます。「精子をつくる場所は管の中、男性ホルモンを出す場所は管の外」と役割を場所で分けて覚えると、細胞名を取り違えにくくなります。

✓ 1. 正しい
間細胞
ライディッヒ細胞とも呼ばれ、精細管と精細管の間の結合組織に集まっています。LHの刺激を受けてテストステロンを分泌し、精子形成と二次性徴を支えます。唯一、精細管の外に位置する細胞です。
✗ 2. 誤り
精祖細胞
精細管の基底膜に接して並ぶ幹細胞で、分裂して一部が精母細胞になります。位置は精細管の中(もっとも基底側)です。
✗ 3. 誤り
精母細胞
精祖細胞から生じ、減数分裂を行いながら内腔側へ移動します。一次精母細胞・二次精母細胞ともに精細管の中に位置します。
✗ 4. 誤り
セルトリ細胞
精細管の壁を基底膜から内腔まで貫く支持細胞で、血液精巣関門をつくります。FSHを受けてアンドロゲン結合タンパクやインヒビンを出しますが、位置はあくまで精細管の中です。
ポイント
  • 間細胞(ライディッヒ細胞)=精細管の外・LHで刺激・テストステロンを分泌。
  • セルトリ細胞=精細管の中・FSHで刺激・血液精巣関門・インヒビン・アンドロゲン結合タンパク。
  • 精細管内の配列は基底側から精祖細胞→一次精母細胞→二次精母細胞→精子細胞→精子。
  • 精子は精細管→直精細管→精巣網→精巣輸出管→精巣上体管と運ばれ、精巣上体で運動能を獲得する。
  • 精巣が陰嚢内にあるのは、体温より低い環境が精子形成に必要なため。停留精巣が問題になる理由でもある。
比較表
細胞位置刺激するホルモン働き
間細胞(ライディッヒ)精細管の外(間質)LHテストステロンの分泌
セルトリ細胞精細管の中(支持細胞)FSH血液精巣関門、インヒビン産生
精祖細胞精細管の中(基底側)分裂して精母細胞になる
精母細胞精細管の中(内腔寄り)減数分裂を行う
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