学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §7 生殖器系 / QJ29A068

理由で解く 柔道整復師

QJ29A068 解剖学

出典:第29回柔道整復師国家試験(2021)午前 問68
問題
卵胞上皮が単層の立方または円柱上皮なのはどれか。
選択肢
1 原始卵胞
2 一次卵胞
3 二次卵胞
4 成熟卵胞
解答
正解2(一次卵胞)
解説

卵胞上皮が単層の立方または円柱になるのは一次卵胞。正答は2。

卵胞の発育段階は、卵胞上皮の「形」と「層数」、そして卵胞腔の有無を順に追うと一本の線でつながる。出発点の原始卵胞は、休止中の一次卵母細胞を単層扁平の卵胞上皮が薄く取り巻いた最小の状態で、胎生期にできたものが思春期以降に少しずつ動き出す。発育が始まると上皮細胞の背が高くなって単層立方〜円柱になり、これが一次卵胞である。さらに上皮が分裂を重ねて重層化し(顆粒層)、細胞のあいだに卵胞液のたまる腔(卵胞腔)が現れると二次卵胞(胞状卵胞)となる。腔が大きく育って卵母細胞が卵丘に押しやられた最終形が成熟卵胞(グラーフ卵胞)で、排卵後は黄体に変わる。「扁平 → 立方・円柱 → 重層+腔ができる → 腔が大きくなる」と形の変化だけを覚えれば、段階名は後から貼りつけられる。

✓ 2. 正しい
一次卵胞
卵胞上皮が扁平から立方または円柱へ背を高くした段階。卵母細胞との間に透明帯が形成され始め、周囲には卵胞膜のもとになる細胞が集まってくる。この「単層のまま背が高い」という状態が一次卵胞の目印である。
✗ 1. 誤り
原始卵胞
卵胞上皮は単層扁平で、卵胞のなかでもっとも小さく数も多い。胎生期に作られたまま長く休止しており、卵巣皮質の浅い層に密集している。
✗ 3. 誤り
二次卵胞
卵胞上皮が重層化して顆粒層をつくり、その間に卵胞液の入った卵胞腔が現れた段階で、胞状卵胞ともよばれる。透明帯も明瞭になり、卵胞膜が内層と外層に分かれる。単層ではない点が本問の条件に合わない。
✗ 4. 誤り
成熟卵胞
グラーフ卵胞ともよばれる最終段階。卵胞腔が大きく広がり、卵母細胞は顆粒層の一部(卵丘)に乗って腔へ突き出す。卵巣の表面に膨隆して排卵に至る。上皮はすでに多層である。
ポイント
  • 原始卵胞=単層扁平/一次卵胞=単層立方〜円柱/二次卵胞=重層+卵胞腔/成熟卵胞=大きな卵胞腔と卵丘
  • 見分けの軸は「上皮の形」「層数」「卵胞腔の有無」の3つ
  • 透明帯は一次卵胞のころから形成され、二次卵胞で明瞭になる
  • 卵胞腔の出現が二次卵胞(胞状卵胞)の分かれ目
  • 排卵後、卵胞は黄体となりプロゲステロンを分泌する
比較表
段階卵胞上皮の形層数卵胞腔
原始卵胞扁平単層なし
一次卵胞立方〜円柱単層(のち重層化へ)なし
二次卵胞(胞状卵胞)立方重層(顆粒層)出現する
成熟卵胞(グラーフ卵胞)立方重層大きく広がり卵丘ができる
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