学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §6 泌尿器系 / QJ30A065
理由で解く 柔道整復師
腎臓を直接包んでいるのは線維被膜です。その外側に脂肪被膜、さらに外側に腎筋膜が重なり、3層で腎を守り位置を保っています。
腎は後腹膜器官で、腹膜は前面を覆うだけで包み込んではいません。腎実質に密着する線維被膜は薄く強靱な結合組織の膜で、健常な腎では容易に剥がすことができます。その外側を脂肪被膜が厚く取り囲んで衝撃を吸収し、さらに外側を腎筋膜(ゲロタ筋膜)が前葉と後葉に分かれて副腎ごと包み、外側縁で癒合して腎を後腹壁に固定します。この3層構造のおかげで、腎は呼吸に伴ってわずかに上下しながらも一定の位置を保てます。急激な体重減少などで脂肪被膜が薄くなると支えが失われ、立位で腎が下がる遊走腎の原因になります。「内から外へ、線維・脂肪・筋膜」と順に唱えて位置関係を固めておきましょう。
| 層(内→外) | 名称 | 役割 |
|---|---|---|
| 1 | 線維被膜 | 腎実質に密着して包む |
| 2 | 脂肪被膜 | 衝撃の吸収と保温、位置の保持 |
| 3 | 腎筋膜(ゲロタ筋膜) | 腎と副腎を後腹壁に固定する |
| (前面のみ) | 腹膜 | 腎の前面を覆う漿膜。被膜ではない |
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