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理由で解く 柔道整復師

QJ31A065 解剖学

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午前 問65
問題
腎臓で正しいのはどれか。
選択肢
1 尿管は腎門から出る。
2 糸球体は腎髄質にある。
3 乳頭孔は腎皮質にある。
4 腎臓は骨盤内に位置する。
解答
正解1(尿管は腎門から出る。)
解説

正解は1。腎門は腎臓の内側縁のくぼみで、腎動脈・腎静脈・尿管(腎盂)・神経・リンパ管が出入りします。

腎臓は後腹膜腔にあり、第12胸椎から第3腰椎の高さに位置します(肝臓に押されるため右腎が左よりやや低い)。実質は外側の皮質と内側の髄質からなり、皮質には腎小体(糸球体+ボウマン嚢)と尿細管の曲部が並びます。髄質は腎錐体をつくり、その先端の腎乳頭が小腎杯に突き出し、乳頭孔から尿が小腎杯→大腎杯→腎盂→尿管へと流れていきます。腎門ではおおむね前から腎静脈・腎動脈・尿管の順(V・A・U)に並ぶ配置も定番です。「皮質=ろ過する場所、髄質=集めて送り出す場所、腎門=出入口」と役割で分けると、選択肢の正誤がそのまま判断できます。

✓ 1. 正しい
尿管は腎門から出る。
腎盂が狭まって尿管となり、腎門から出て下行します。腎門は腎動脈・腎静脈・尿管・神経・リンパ管の共通の出入口です。
✗ 2. 誤り
糸球体は腎髄質にある。
糸球体を含む腎小体は皮質にあります。髄質にあるのは尿細管の直行部(ヘンレのループ)や集合管、直血管です。
✗ 3. 誤り
乳頭孔は腎皮質にある。
乳頭孔は髄質の腎錐体先端(腎乳頭)に開く小孔で、小腎杯へ尿を注ぎます。皮質にはありません。
✗ 4. 誤り
腎臓は骨盤内に位置する。
腎臓は後腹壁の腰部、第12胸椎〜第3腰椎の高さの後腹膜腔にあります。骨盤内にあるのは膀胱です。
ポイント
  • 腎門を出入りするもの:腎動脈・腎静脈・尿管(腎盂)・神経・リンパ管。前からV・A・Uの順。
  • 腎小体(糸球体+ボウマン嚢)は皮質。髄質はヘンレのループ・集合管・直血管。
  • 乳頭孔は髄質の腎乳頭先端に開き、小腎杯→大腎杯→腎盂→尿管へ。
  • 腎臓は後腹膜腔、第12胸椎〜第3腰椎の高さ。右腎がやや低い。
  • 「皮質=ろ過、髄質=濃縮と輸送、腎門=出入口」と役割で覚えると正誤判断が速い。
比較表
構造局在
腎小体(糸球体+ボウマン嚢)皮質
近位・遠位尿細管の曲部皮質
ヘンレのループ・集合管髄質
腎錐体・腎乳頭・乳頭孔髄質
腎柱皮質が髄質へ入り込んだ部分
腎動脈・腎静脈・尿管腎門を出入りする
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