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理由で解く 柔道整復師

QJ31A066 解剖学

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午前 問66
問題
男性の尿道括約筋があるのはどれか。
選択肢
1 壁内部
2 前立腺部
3 隔膜部
4 海綿体部
解答
正解3(隔膜部)
解説

正解は3。随意筋である尿道括約筋(外尿道括約筋)は、尿生殖隔膜を貫く尿道の隔膜部を輪状に取り巻いています。

男性尿道は膀胱側から壁内部・前立腺部・隔膜部(膜様部)・海綿体部の4部に分けられ、全長は約16〜18cmです。隔膜部は約1〜2cmと最も短く、深会陰横筋とともに尿生殖隔膜を通り抜けます。ここにある尿道括約筋は横紋筋で、陰部神経の支配を受ける随意筋なので、自分の意思で排尿を止められます。一方、膀胱の内尿道口を囲む平滑筋は内尿道括約筋(膀胱括約筋)で、自律神経支配の不随意筋です。名称として「尿道括約筋」と呼ばれるのは前者なので、設問が指すのは隔膜部となります。なお隔膜部は恥骨の下で位置が固定されて屈曲しやすく、カテーテル挿入や骨盤外傷で損傷を受けやすい部位でもあるため、操作は解剖の走行に沿って慎重に行います。

✓ 3. 正しい
隔膜部
尿生殖隔膜を貫く最短の部分で、ここを横紋筋の尿道括約筋(外尿道括約筋)が取り巻きます。陰部神経支配の随意筋です。
✗ 1. 誤り
壁内部
膀胱壁を貫く部分で、周囲にあるのは平滑筋の内尿道括約筋(膀胱括約筋)です。不随意筋であり、設問がいう尿道括約筋とは区別されます。
✗ 2. 誤り
前立腺部
前立腺内を貫く最も広い部分で、精丘に射精管と前立腺小室が開口します。尿道括約筋の位置ではありません。
✗ 4. 誤り
海綿体部
尿道海綿体の中を走る最長の部分で、尿道球腺(カウパー腺)の導管が開口します。ここにも括約筋はありません。
ポイント
  • 男性尿道の4部:壁内部→前立腺部→隔膜部(膜様部)→海綿体部。全長約16〜18cm。
  • 尿道括約筋(外尿道括約筋)=隔膜部、横紋筋、陰部神経支配の随意筋。
  • 内尿道括約筋(膀胱括約筋)=内尿道口周囲、平滑筋、自律神経支配の不随意筋。
  • 前立腺部は最も広く精丘に射精管が開口。海綿体部は最長で尿道球腺の導管が開口。
  • 隔膜部は恥骨下で固定され屈曲しやすく損傷を受けやすいため、挿入操作は走行に沿って慎重に行う。
比較表
部位特徴・関連構造
壁内部膀胱壁を貫く。内尿道括約筋(平滑筋・不随意)
前立腺部最も広い。精丘に射精管・前立腺小室が開口
隔膜部(膜様部)最短。尿道括約筋=外尿道括約筋(横紋筋・随意、陰部神経)
海綿体部最長。尿道球腺(カウパー腺)の導管が開口
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