学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §2 運動器系 / QJ30A055
理由で解く 柔道整復師

矢印の部位に付くのは前鋸筋であり、その支配神経は腕神経叢の根から直接分かれる長胸神経(C5〜C7)である。
前鋸筋は第1〜第9肋骨の外側面から鋸の歯のように起こり、肩甲骨と胸郭のあいだを後方へ回って肩甲骨の内側縁前面と下角に停止する。はたらきは、肩甲骨を胸郭に押しつけて安定させること、肩甲骨を前方へ引くこと、そして下部線維が僧帽筋と協力して肩甲骨を上方回旋させ、上肢を頭の上まで挙げられるようにすることである。長胸神経は腕神経叢の根(C5〜C7)から鎖骨より上で直接分かれ、前鋸筋の表面を長く下行するため、外側胸部の外傷や腋窩の手術、重い荷物を肩に担ぐ圧迫などで障害を受けやすい。麻痺すると肩甲骨を胸郭に押しつける力が失われ、内側縁と下角が浮き上がる翼状肩甲を呈し、上肢の挙上が困難になる。
| 神経 | 分岐部位(髄節) | 支配筋 | 麻痺で目立つ所見 |
|---|---|---|---|
| 長胸神経 | 腕神経叢の根から直接(C5〜C7) | 前鋸筋 | 翼状肩甲・上肢挙上困難 |
| 胸背神経 | 後神経束(C6〜C8) | 広背筋 | 肩関節の伸展・内転・内旋力の低下 |
| 肩甲上神経 | 上神経幹(C5〜C6) | 棘上筋・棘下筋 | 外転開始と外旋の低下、棘上窩・棘下窩の陥凹 |
| 肩甲下神経 | 後神経束(C5〜C6) | 肩甲下筋・大円筋(下肩甲下神経) | 肩関節内旋力の低下 |
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