学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §2 運動器系 / QJ30A054

理由で解く 柔道整復師

QJ30A054 解剖学

出典:第30回柔道整復師国家試験(2022)午前 問54
問題
椎弓間を連結するのはどれか。
選択肢
1 項靱帯
2 棘上靱帯
3 棘間靱帯
4 黄色靱帯
解答
正解4(黄色靱帯)
解説

上下の椎弓の間を直接つないでいるのは黄色靱帯です。弾性線維に富むため黄色く見え、名前もそこから来ています。

脊柱の連結は、椎体側と椎弓(後方要素)側に分けて整理します。椎体を前後から支えるのが前縦靱帯と後縦靱帯、後方要素をつなぐのが黄色靱帯・棘間靱帯・棘上靱帯・横突間靱帯です。黄色靱帯は上位椎弓の前下面から下位椎弓の後上面へ張り、脊柱管の後壁の一部をつくります。弾性線維が多いので前屈でよく伸び、伸展時には自身が縮んで硬膜側にたるみ込まないよう働きます。加齢とともに肥厚すると脊柱管を後方から狭め、腰部脊柱管狭窄症の一因となります。棘突起どうしは棘間靱帯と棘上靱帯が結び、頸部では棘上靱帯が幅の広い項靱帯に置き換わります。

✓ 4. 正しい
黄色靱帯
隣り合う椎弓の間を結ぶ靱帯で、弾性線維に富み黄色を呈します。脊柱管の後壁と椎間孔の後縁の一部を構成し、前屈から戻る動きを助けます。
✗ 1. 誤り
項靱帯
外後頭隆起から第7頸椎棘突起まで正中を縦に走る膜状の靱帯で、頸部における棘上靱帯の延長にあたります。僧帽筋などの付着面にもなりますが、椎弓そのものを連結する靱帯ではありません。
✗ 2. 誤り
棘上靱帯
棘突起の先端どうしを縦につなぐ靱帯で、脊柱の後面を走ります。連結する相手は椎弓ではなく棘突起です。
✗ 3. 誤り
棘間靱帯
隣り合う棘突起の間を埋める短い靱帯で、前方は黄色靱帯に、後方は棘上靱帯に続きます。連結するのは棘突起どうしです。
ポイント
  • 連結部位で覚える:椎弓間=黄色靱帯、棘突起間=棘間靱帯、棘突起先端=棘上靱帯、横突起間=横突間靱帯。
  • 黄色靱帯は弾性線維が多く、前屈で伸び伸展で自ら縮む。肥厚すると脊柱管狭窄の原因になる。
  • 項靱帯は頸部の棘上靱帯にあたる膜で、外後頭隆起〜C7棘突起を結ぶ。
  • 椎体を結ぶのは前縦靱帯(伸展を制限)と後縦靱帯(前屈を制限)。
  • 腰椎穿刺の針は棘上靱帯→棘間靱帯→黄色靱帯→硬膜外腔→硬膜の順に進む。抵抗の変化がこの層構造に対応する。
比較表
靱帯連結する部位特徴
黄色靱帯椎弓と椎弓弾性線維に富む。脊柱管後壁を構成
棘間靱帯棘突起の間黄色靱帯と棘上靱帯をつなぐ
棘上靱帯棘突起の先端どうし頸部では項靱帯に移行
項靱帯外後頭隆起〜C7棘突起膜状で筋の付着面にもなる
前縦靱帯・後縦靱帯椎体(と椎間円板)前縦は伸展、後縦は前屈を制限
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