学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §10 感覚器系 / QJ30A052
理由で解く 柔道整復師
眼球を動かす外眼筋のうち、腱が滑車(trochlea)を通って走行の向きを変えるのは上斜筋だけである。
上斜筋は視神経管を囲む総腱輪(起始部は内上方の蝶形骨体にも及ぶ)から起こり、まず眼窩の前上内側へ向かって前走する。そこにある線維軟骨性の滑車で腱がU字に折り返し、向きを後外側へ変えてから、眼球赤道より後方の上外側面に付着する。この折り返しによって滑車が実質的な力の作用点となるため、収縮すると眼球は内方回旋を主体に下転・外転を伴う。支配神経も名前どおり滑車神経(第Ⅳ脳神経)であり、「滑車・上斜筋・滑車神経」を三点セットで結びつけておくと迷わない。もう一方の斜筋である下斜筋は、眼窩下内側の上顎骨眼窩面から直接起こって眼球へ向かうため滑車を必要とせず、直筋4本はいずれも総腱輪から眼球へ最短距離で走るので方向転換の装置がない。
| 筋 | 起始 | 滑車 | 主な作用 | 支配神経 |
|---|---|---|---|---|
| 上斜筋 | 総腱輪(内上方の蝶形骨体に及ぶ) | 通る | 内方回旋・下転・外転 | 滑車神経 |
| 上直筋 | 総腱輪 | 通らない | 上転(内転・内方回旋を伴う) | 動眼神経 |
| 下斜筋 | 上顎骨の眼窩面(6筋で唯一、総腱輪起始でない) | 通らない | 外方回旋・上転・外転 | 動眼神経 |
| 下直筋 | 総腱輪 | 通らない | 下転(内転・外方回旋を伴う) | 動眼神経 |
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