学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §5 関係法規 / QJ30A049

理由で解く 柔道整復師

QJ30A049 必修問題

出典:第30回柔道整復師国家試験(2022)午前 問49
問題
医師法で正しいのはどれか。
選択肢
1 無診察治療が可能である。
2 守秘義務の規定がある。
3 保健指導の義務がある。
4 診療録の保存は3年である。
解答
正解3(保健指導の義務がある。)
解説

医師法は、診療をしたときに療養の方法など保健の向上に必要な事項を指導する義務(保健指導義務)を定めている。正答は3。

医師法は、診断・治療そのものだけでなく、患者がその後どう生活するかまでを医師の責務に含めている。治療を施して終わりではなく、療養の方法を本人または保護者に伝えることまでが診療の一部だという考え方である。あわせて医師法は、無診察での治療や処方箋交付の禁止、診療録の記載と5年間の保存なども定めている。一方で医師の守秘義務は医師法ではなく刑法に置かれており、この点が柔道整復師法や保健師助産師看護師法と異なる。「どの義務がどの法律に書かれているか」を意識して読むと、混同を防げる。

✓ 3. 正しい
保健指導の義務がある。
医師は診療をしたとき、本人または保護者に対して療養の方法その他保健の向上に必要な事項を指導しなければならないと定められている。処置で完結させず、生活上の注意まで伝えることが求められる。柔道整復の現場でも、施術後の自宅での過ごし方を説明する姿勢は共通して大切である。
✗ 1. 誤り
無診察治療が可能である。
医師法は無診察治療等を禁じており、自ら診察しないで治療をし、診断書・処方箋を交付することはできない。診察という事実を土台にして初めて医療行為が成り立つという原則である。
✗ 2. 誤り
守秘義務の規定がある。
医師の守秘義務は医師法ではなく刑法の秘密漏示罪として規定されている。義務が存在しないのではなく、根拠となる法律が異なるという点が問われている。柔道整復師や看護師は各資格法の中に守秘義務規定があり、対比で覚えるとよい。
✗ 4. 誤り
診療録の保存は3年である。
診療録の保存期間は5年間である。病院・診療所で行った診療に関する記録は管理者が、それ以外は診療した医師が保存する。他の医療記録の保存年限(多くは2年)と混同しやすいので、診療録=5年と単独で覚える。
ポイント
  • 医師には診療のつど保健指導を行う義務がある(医師法)。
  • 無診察治療、無診察での診断書・処方箋の交付は禁止。
  • 診療録の保存期間は5年間。保存者は病院等では管理者、それ以外は診療した医師。
  • 医師の守秘義務の根拠は刑法(秘密漏示罪)で、医師法にはない。
  • 柔道整復師・看護師などは資格法の中に守秘義務規定がある。根拠法の違いが頻出。
比較表
資格守秘義務の根拠
医師・薬剤師・助産師刑法(秘密漏示罪)
柔道整復師柔道整復師法
保健師・看護師・准看護師保健師助産師看護師法
あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律
診療放射線技師診療放射線技師法
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