学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §5 関係法規 / QJ29A048

理由で解く 柔道整復師

QJ29A048 必修問題

出典:第29回柔道整復師国家試験(2021)午前 問48
問題
医師の守秘義務が規定されている法律はどれか。
選択肢
1 医師法
2 刑法
3 医療法
4 個人情報保護法
解答
正解2(刑法)
解説

医師の守秘義務は医師法ではなく、刑法の秘密漏示罪として定められています。正答は2です。

刑法第134条第1項は、医師、薬剤師、医薬品販売業者、助産師、弁護士、弁護人、公証人、またはこれらの職にあった者が、正当な理由がないのに業務上取り扱ったことについて知り得た人の秘密を漏らしたときに罰する、と規定しています。歴史的に古くから存在した職種は刑法にまとめて置かれ、その後に法制化された資格については、それぞれの資格法の中に守秘義務が置かれた、という経緯で覚えると整理しやすくなります。保健師・看護師・准看護師は保健師助産師看護師法に、柔道整復師は柔道整復師法に、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師はあはき法に守秘義務の規定があります。柔道整復師の守秘義務は「柔道整復師でなくなった後においても同様とする」とされており、廃業・登録消除後も続く点が重要です。なお刑法第134条の罪は親告罪で、被害者の告訴がなければ公訴を提起できません。

✓ 2. 正しい
刑法
刑法第134条第1項の秘密漏示罪が医師の守秘義務の根拠です。薬剤師、助産師、弁護士、公証人なども同じ条文でまとめて規定されており、いずれも親告罪です。
✗ 1. 誤り
医師法
医師法は、医師の任務、免許、業務独占・名称独占、応招義務、診断書等の交付義務、診療録の記載と5年間の保存などを定めていますが、守秘義務の規定は置いていません。
✗ 3. 誤り
医療法
医療法は医療提供体制を定める法律で、病院・診療所の開設と管理、医療の安全確保などを扱います。医師個人の守秘義務を定めた条文はありません。
✗ 4. 誤り
個人情報保護法
個人情報取扱事業者が個人情報・個人データを適正に取り扱う義務を定めた法律で、事業者に向けたルールです。医師という職業に課された守秘義務の根拠ではありません。
ポイント
  • 医師・薬剤師・助産師・弁護士・公証人などの守秘義務は刑法第134条(秘密漏示罪)。親告罪。
  • 柔道整復師の守秘義務は柔道整復師法に規定され、柔道整復師でなくなった後も続く。
  • 保健師・看護師・准看護師は保健師助産師看護師法、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師はあはき法に規定。
  • 医師法には守秘義務の規定がない(応招義務、診断書交付義務、診療録の5年保存などは医師法)。
  • 「正当な理由」があれば漏示に当たらない(法令に基づく届出、本人の同意、公共の利益のためなど)。
比較表
職種守秘義務の根拠法
医師、薬剤師、助産師刑法(第134条 秘密漏示罪)
柔道整復師柔道整復師法
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師あはき法
保健師、看護師、准看護師保健師助産師看護師法
診療放射線技師、臨床検査技師などそれぞれの資格法
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