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理由で解く 柔道整復師

QJ29A047 必修問題

出典:第29回柔道整復師国家試験(2021)午前 問47
問題
医療法の目的で誤っているのはどれか。
選択肢
1 医療保険に関する事項
2 医療の安全を確保するために必要な事項
3 医療施設の開設・管理・監督に関する事項
4 医療に関する適切な選択の支援に関する事項.'
解答
正解1(医療保険に関する事項)
解説

医療保険の仕組みを定めるのは健康保険法や国民健康保険法などであり、医療法の目的には含まれない。設問が求める誤りは1。

第29回国家試験が実施された2021年(令和3年)時点でも現在でも、医療法第1条は、(1)医療を受ける者による医療に関する適切な選択を支援するために必要な事項、(2)医療の安全を確保するために必要な事項、(3)病院・診療所・助産所の開設および管理に関し必要な事項、(4)これらの施設の整備ならびに医療提供施設相互間の機能分担と業務連携を推進するために必要な事項、を定めるとしている。要するに医療法は「医療を提供する体制(ハコと安全と情報)」を整える法律であり、医療費を誰がどう負担するかという保険給付の枠組みは扱わない。医療保険は健康保険法・国民健康保険法・高齢者の医療の確保に関する法律などが所管する。柔道整復師の資格や業務範囲、施術所の届出は柔道整復師法が定めており、どの法律が何を担当するかを整理して覚えると、この種の問題は確実に得点できる。

✓ 1. これが誤り(正解)
医療保険に関する事項
医療保険(被保険者、保険給付、保険料など)を定めるのは健康保険法・国民健康保険法・高齢者の医療の確保に関する法律であり、医療法の目的ではない。医療法は医療提供体制を整えるための法律である。
✗ 2. 医療法の目的に含まれる(設問の答えではない)
医療の安全を確保するために必要な事項
医療法第1条に明記されている。医療安全支援センターの設置や、医療機関における医療安全管理体制の整備などがこれに基づく。
✗ 3. 医療法の目的に含まれる(設問の答えではない)
医療施設の開設・管理・監督に関する事項
病院・診療所・助産所の開設許可や届出、管理者の責務、都道府県知事による立入検査などの監督規定は医療法が定めている。
✗ 4. 医療法の目的に含まれる(設問の答えではない)
医療に関する適切な選択の支援に関する事項.'
医療法第1条の柱の一つ。医療機能情報の提供制度や、広告できる事項の規制などは、患者が適切に医療を選べるようにするための仕組みである。
ポイント
  • 医療法第1条の柱は(1)適切な選択の支援 (2)医療の安全の確保 (3)病院・診療所・助産所の開設と管理 (4)施設の整備と機能分担・業務連携の推進。目的は国民の健康の保持に寄与すること。
  • 医療保険は医療法の守備範囲ではない。健康保険法・国民健康保険法・高齢者の医療の確保に関する法律が担当する。
  • 医療法は「医療を提供する体制」の法律、医療保険各法は「医療費の負担と給付」の法律、と役割で切り分けて覚える。
  • 柔道整復師の免許・業務範囲・施術所の届出・広告制限は柔道整復師法が定める。
  • 医療機能情報の提供や広告規制は、(1)の「適切な選択の支援」に基づく制度である。
比較表
法律主に定める内容
医療法医療提供体制(適切な選択の支援、医療の安全、病院等の開設・管理、施設整備と連携)
健康保険法・国民健康保険法・高齢者の医療の確保に関する法律医療保険(被保険者、保険給付、保険料、一部負担金)
医師法・柔道整復師法など資格者の免許、業務範囲、義務、施術所・広告の規制
地域保健法・健康増進法保健所・市町村保健センター、健康づくり施策
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